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約20年ぶりの陶芸
昨日は午後から作業所のイベントで陶芸体験に行ってきた。
陶芸をやったのは約20年ぶり。盲学校の高等部が作業班だったので、授業に陶芸の時間というのがあった。もともと物づくりは好きだったし、自分が作ったお皿やマグカップが、文化祭などのイベントでの販売で商品として誰かに買ってもらえることへの嬉しさもあって、陶芸にはやりがいを感じていた。しかし持病のアトピーの悪化により、高2の途中から作業の時間を別のコースに変えられてしまい、それ以来陶芸はやっていなかった。
今回も高校の頃ほどではないが、手荒れの傷が気になったので、イベントへの参加を少し躊躇っていた。しかしずっと好きだった陶芸をできる機会はそうないだろうからと、参加してみることにした。
今回の陶芸体験ではお皿を作った。
渡されたのは玉になった粘土の固まりが一つ。それを手のひらでバンバンと叩いて1センチぐらいに伸ばしていく。
その後伸ばした粘土の好きなところに魚やお花など様々な形のスタンプを押して模様をつけていった。
この作業が簡単そうにみえて難しかった。スタンプを強く押しすぎてしまうと粘土がへこんでしまうし、かといって押しが弱いと模様が残らないし…。
それでも作業所の職員さんに手伝ってもらいながら、なんとか自分らしい作品に仕上げることができた。
最後に周りのふちを上にたてていってお皿の形にして完成である。
陶芸をやるというので、高校の時のようにろくろを回したり、作業中粘土にひびが入らないように何度も水をつけたりして相当時間がかかるのかと思っていたら、30分ぐらいで終わったので少し拍子抜けしてしまった。それと手荒れが心配だったので、使い捨てのビニール手袋とゴム手袋まで持参していたのだが、それらを使うことは全くなかった。
そんなわけで、陶芸体験の後だいぶ時間が余ったので、工房に展示してある作品を触らせてもらった。
お茶碗やえとの置物、さらに小さなお地蔵さんなどがあった。特にお地蔵さんがかわいかった。また陶芸体験があったらこんどはお地蔵さんを作ってみたいと思った。
ちなみにその時の職員さんの話によると、作業所でも10年ぐらい前まで陶芸をやっていたらしい。しかし窯が壊れてからはやらなくなってしまったそうだ。もし今でも陶芸をやっていたらぜひ参加したかったのになあと少し残念に思った。
今回作ったお皿の完成品が手元に届くのは3か月ぐらい先になるとのこと。忘れた頃にやってくるようだ。
自分で作ったお皿に何を入れようか、何を食べようか、そう考えると今から届くのが楽しみである。でも陶器だから割らないように気をつけなければ。