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布亀の救急箱がやってきた
先日布亀の救急箱の営業の人が家に来た。たまにテレビのCMで流れている♪布亀の救急箱♪のやつである。
だが今のこのご時世、知らない人を家に入れたり、住所などの個人情報を教えたりするのはどうなんだろうと、訪問を受けようか躊躇った。
しかし救急箱である。もしもの時にあれば便利だろうなあとも思った。
躊躇いの気持ちがある一方で、営業を断ろうかとても迷った。
その時ちょうど合い方さんも家に来ていたので、「ねえ、これだいじょうぶだよね?」とこそっと聞いてみた。
「ちゃんと身分も明かしているんだし、救急箱だからだいじょうぶだろう」
と言う彼の言葉を信じて、布亀の救急箱を我が家に置くことにした。
営業のおじさん(だと思われる)によると、救急箱の中には胃腸薬や風邪薬や咳止め、湿布や葛根湯(カッコントウ)、さらにはコロナの検査キットなどが入っているようだ。
確かにこれ一つあれば、熱が出たりして病院に行けない時でも、風邪薬などでとりあえずの応急処置的なことができるので安心だと思った。
それから2.3日後、居宅介助のヘルパーさんが来てくれた時に、改めて救急箱の中身を確認してもらった。
すると同じような形や大きさの箱が多くて、どれがどの薬なのか触っただけでは分かりにくくて少し困った。
とりあえずよく使うだろうと思われる胃腸薬と風邪薬と葛根湯とコロナの検査キットの位置を覚えておくことにした。
「これミッフィー書いてあるで」
帰り際にヘルパーさんがそう教えてくれてビックリした。布亀の救急箱のマスコットはひよこだと思っていたので、まさかミッフィーが書いてあるとは知らず、とても嬉しかった。
白杖の持ち手にはミッフィーのキーホルダーをつけている。自室の枕元には達磨になったミッフィーのぬいぐるみがいる。ミッフィーの刺繍がついたハンカチだって持っている。さらに夏用のパジャマもミッフィーである。
そんなミッフィー好きとしては、布亀が来てくれたことに、なんだか偶然というか運命めいたものを感じてしまった。
ミッフィー好きとしても、布亀の救急箱が家にやってきてくれて本当によかった。