やっぱ私には出産は無理だ
※この記事は全盲の視覚障害者である筆者が個人的に思うことをただつらつらと書き連ねただけのものであって、妊娠や出産、また障害者の出産や子育てについて批判する意図は全くないということを最初に書いておきたい。
ここ最近昔好きだったモーニング娘。のメンバーのYouTubeチャンネルを見ることにはまっているのだが、その中で紺野あさ美(以下コンコンと記す)の出産レポートの動画を見て、改めてそう思った。
ただでさえ病院という場所が嫌いな私にとって、点滴をされるだけでも充分怖いというのに、出産に至るまでの身体的な様々な変化や、その後襲ってくる創造を絶するような陣痛の痛みには絶対に耐えられないと思う。
というか私自身将来子どもは欲しくないとずっと思ってきた。自分には子どもを産んで育てられるだけの精神力も体力も財力もないからだ。
自分の面倒を自分で見るだけでも精一杯な自分が子どもを持ったところで、その子にたっぷりと愛情を注いで、将来的にその子を幸せにしてあげられる自信など全くないからだ。
子どもを欲しくないと思う理由は他にもある。
それは全盲の自分から生まれた子どもが健常者だった場合、どうしても子どもに負担をかけさせてしまうことが申し訳ないと思うからだ。
例えそれがほんの1次的なことであったとしても、自分の親が全盲者であることに対して、我が子に葛藤を抱かせてしまうのは、お互いにとっても辛いだろう。
もちろんそのような葛藤を受け入れて乗り越えながら一生懸命子育てをしている全盲夫婦や障害者の夫婦は周りにもたくさんいるし、そんな彼ら彼女らはすごいなあとも思う。だけど自分はそんな大変な思いを背負ってまで誰かの親になりたいとは思わない。
産まないという選択も、お互いにとって幸せなのではないかと私は思うのだ。
それでも生まれたばかりの赤ちゃんとコンコン一家が触れ合う場面では、思わずウルッときてしまった。
自分と同世代で4人の子どもを育てているコンコンはやっぱすごいなあと思う。
でも私には出産は無理だなあ。
今後結婚はしたいと考えているけれど、子どもを出産して母親になることはたぶんないだろう。
子どもがいなくても、自分らしい人生をそれなりに楽しむことができれば、私はそれだけで充分幸せだと思っている。