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散乱した詩

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2022年11月の記事一覧

濁流のような現実の中で

濁流のような現実の中で

濁流のような
現実の中で

貴方が存在するという
一つの希望がある

行き先も帰り方も
もう分からないけれど

ここに貴方を見つけたことが
私がまだ進める理由になる

何もしていないなんて
悲しげに言わないで

手を差し伸べなくてもいい
声を掛けなくてもいい

ただ願わくばこの世界に
共に在ってほしい

同じ濁流の中で
現実に挑んでいてほしい

希望的な貴方は

希望的な貴方は

読み解くはずの可能性さえ
否定されるこの世界で

私が愛し得る唯一の
希望的な貴方は

どうかその姿のままで
一切の夢想を身に受けても

最期までそこに立つ
完全な存在でありますように

貴方の心は貴方のもの

貴方の心は貴方のもの

まだ生きたいと思うのも
もう辞めたいと思うのも
きっと間違いじゃないんだよ

貴方の心は貴方のものだから
誰にも否定できないよ

でも私の言葉も私のもので
だから私は声に出して言うんだ

貴方と同じ時を
もう少し生きていたいって

そういう一人が
確かにここにいるって

心からの言葉で
伝えたいんだ

今日あなたがしたいと思ったこと

今日あなたがしたいと思ったこと

今日あなたが
しなければならないことよりも
今日あなたが
したいと思ったことこそ
後回しにするべきじゃない

もう二度と同じ感情は生まれない
次は遅すぎるかもしれない

したいことをしないままに
終わってしまうなんて勿体無い

どう生きたとしても

どう生きたとしても

たとえば夢を目指して頑張るとか
たとえば能力にあった仕事をするとか
優先することは人それぞれだ

どちらの生き方も
間違ってはいないのだろう

でもどう生きたとしても
自分に正直なほうが答えだ

どちらか片方を選ぶのと
どちらか片方を諦めるのとでは
確かに違う意味がある

自分の心に折り合いをつけて
納得した道を進むように

後悔という言葉で
あの日の自分を否定しないように

私達の場所

私達の場所

居心地のいい場所から脱け出さないのは
そんなに悪いことなのでしょうか

ここでしか存在できない私がいるのは
そんなに駄目なことなのでしょうか

誰もが色々な顔を持っていて
いくつもの場所で戦っていくのだとして

ここを帰る場所と呼ぶことは
そんなに責められることなのでしょうか

悲しみを押し付ける先を探している

悲しみを押し付ける先を探している

悲しみを押し付ける先を探している
立ち上がる理由を見つけるために

このまま留まっていても
貴方は帰って来ないから

このまま前に進むには
感情は重すぎるから

私はこの悲しみを押し付ける
何かを探している