【私は自分に自信が無い】私のはみ出したパンツが目の毒だった話
私は自分に自信が無い。
このルーツはどこにあるのかと考えた時、おそらくは小学生〜中学生頃の経験なんだろうな、と思う。
小学校低学年のとある日、その日は遠足という子供なら誰もがワクワクする、一大イベントだった。
陰キャゆえ友達が少ないながらも、幼い私はそれなりに遠足を楽しんでいた。
時刻は昼頃、お弁当を食べるための公園の広場に到着した。
まずは学年一同整列し、生徒たちは各々、しゃがんだり体育座りをしながら先生の話を聞いた。
早くお弁当食べたいな〜と思いながらボーッとしていると、
ふと私の後ろに並ぶ、所謂一軍女子と男子の喋り声が耳に入った。
この女子は、明るくて誰にでも気さくに接し、時にはお笑いキャラに回りつつも、オシャレな女の子らしさを忘れない魅力的な人物だった。
当時学年で一番モテるとも評されていた。
男子の方は、いかにもなモテ系のスポーツマンとは違うが、少しぶっきらぼうで頭のキレる、学年の中でも目立つタイプだった。
その二人が、私の後ろで、何やらヒソヒソと話していたのである。
👧「ねぇ見て」
👦「え?」
👦「……おい、見ちゃったじゃねーかよww」
どうやら、しゃがんだ事により私が履いていたジーパンのウエストが下がり、
後ろからパンツが覗いていたらしいことに気づいた。
私のその姿を見ての談笑だったのである。
純粋な恥ずかしさもそうだが、
男子にわざわざパンツを見られた上に、汚物でも見たかのような反応をされる私は、一体なんなんだろう??
(いや綺麗なもんではないけども)
私にそっと教えてくれても良いものを、まず先に男子へと報告したその女の子の意図はなんだろう?
それでも、年頃の男子にとって価値を感じるのは
、顔が可愛くて太陽のように明るいその女の子の方だし、私が意図せずはみ出させてしまったパンツは、可愛い女の子と笑い合うためのツール化されてしまう。
だらしが無い私に非は当然あるものの、そんな些細な間違いを無碍に馬鹿にしても良い程に、
私のデリケートな部分や性というのは、気持ちが悪く面白おかしいものなのだろう。
漠然と、そう刷り込まれたような私のそれからは、
体育の授業での着替えなどの際、教室の真ん中の男女を仕切ったカーテンは恐怖そのものだった。
陰キャで影の薄い私の着替えがまだ途中なことに周りが気づかず、カーテンが開きかけたこともある。
その度、嫌な思いをしたのはむしろ向こうなのだ。汚いものを見せたのは、私なのだ。
そんな念が、当時の私を取り巻いた。
しかしながら、そういった感情とは別に、好きな服で着飾ったり、新しいコスメで化粧をした日には、自分の中では「可愛い女の子」になれたと思う日もあるし、自分の身体のパーツだって気に入っている部分もある。
そういうのは、時には自己満足で不特定多数に見せびらかしたくもなったりする。
自分では満足しているが、それでもどこかに、
いざ人と対峙すると、自分は不快な存在なのではないかという恐怖心が残る。
だから私による“性”に喜ぶ男を見ると、どこかで勝利したような、昔の自分の屈辱を晴らしたような、
そんな歪んだ高揚感がある。
こういう仕上がりになった人間なので、たまにコスプレ写真などをSNSに上げたりもします。
何卒。