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東日本大震災の日 

東日本大震災の直後に、地震が起きたことまで
忘れて…散らかる部屋に怒鳴る認知症の父。

私や家族は地震の恐怖に震える中、そんな父に
苛立ち、父の孤独や恐怖を理解する余裕は
なかった。

コロナ禍の病棟勤務中

入院中の認知症患者は家族が病室に来ないことを理解できず、家族に捨てられた…と言い、悩み、落ち込む。

家族はたまにオンライン面会し、顔を見られた
ことが嬉しく、元気だと思って安心する。

そして、今日の施設訪問
七夕が近いので利用者と願い事を書くことになるも、書くことが思い付かない高齢女性。

施設職員は
『食べたいものは?』『行きたいとこは?』
『何か願い事ない?』

終了間際にポツリ…と出た願い事。
『トイレに一人で行きたい』『オムツがいや』
それが願い事だった。

それぞれの感じ方。
介護を必要とする人と介護に携わる人。

全く違う感情である。

認知症患者、その当事者の気持ちになれるか。
そこからの視点で今後も考えていきたい。

女性の『願い事』から、学びを頂きました。


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