想定外のチャンスをつかむ
ハンドメイドビジネス学校講師・中小企業診断士の小沼です。
普段生活の中でも思い通りにいかないことが多々あります。想定外のことが起きた時、慌てず冷静に対処できることは、日常生活においても大切なことかと思います。
計画通りいく時、いかない時
ビジネスにおいても当初立てた目標が、思うようにいかず変わってしまうこともありますが、実は至って自然なことです。計画通りいっている場合は、過去の経験が生かされている、先見の明があるなど高評価されることもありますが、一方で、大きなチャレンジをしていないという見方もあるので、一概に良い悪いの判断はできないものです。
偶然を味方にする
心理学者のジョン・D・クランボルツ教授によって発表されたキャリア理論「計画的偶発性理論」によれば、
「個人のキャリアの8割は、偶然の出来事によって決定される」とのこと。
人のターニングポイントは、予期せぬ出来事であることが多いというものです。だからといって、目標や計画を立てなくて良いということではありません。自身で立てた目標達成を目指し、経験を積み重ねていくことは人間の成長に欠かせないことでもあります。
・予期せぬ事をうまく自分の中に取り込み、かつ成長につなげていくこと。
・目標が叶わなかった時、
「出来なかった」で終わるのではなく、
「どうすればできるか」と再考し新たな目標を立て次の行動につなげること
こうした考え方を持つことで、その後の結果は変わってくるのです。
不運は幸運の前ぶれ
特に悲しいできごとが起きてしまった時、「何でこんなことが自分に起きてしまうのか」と絶望感でいっぱいになることがあります。でも、‘幸運は悲劇の顔をしてやってくる’と言った方もおり、そんな時こそターニングポイントなのかもしれません。
もちろん、渦中にいるとそんな余裕はないわけですが、普段から自分の価値観を見直したり、お守りのような言葉を持ったりすることで、それらがいざという時に心の支えとなることでしょう。
ハンドメイドで得た全ての出来事を糧に
作家さんの中には、ハンドメイドを仕事にしたことで仲間ができ、お客様とつながり、豊かな人間関係を築くことができたと話す人もいます。一方で、思い通りに売れない、評価されないといった境遇に悩む人も少なくありません。そんな時こそ「考え直すチャンス」と頭を切り替えたいところですね。
想定外のことが起きた時、冷静に巡ってきたことを一度は受け止め、何かのチャンスととらえることで、ステップアップの兆しをつかむことができるのだと思います。
合同会社ロータステーブル 小沼梨沙
今回の内容については、こちらの音声配信でも紹介しています。
2023年11月26日放送