釜で茹でてはおりませぬ、炒めております「伝統の釜仕上げ茶 ごえもん」
〈受賞速報🏅〉
パリの日本茶コンクール「Japanese Tea Selection Paris 2022」にて、「釜炒り茶 ごえもん」が、銀賞を受賞しました!
これからも、たしかな品質の日本茶をお客様にお届けできるよう、がんばってまいります!
〈作り手について〉
「釜炒り茶 ごえもん」の〈作り手〉をお伝えするため、まずは日本茶の仕入れ方法についてご説明したいと思います。
世の中のお茶屋さんが商品を仕入れる方法は、概ね以下のいずれかです。
上記の選択肢は、他の商品(農産品・水産品・アパレル・工芸品など)でも同様です。
ただし「日本茶ならではの仕入方法」として、上記以外に重要な調達ルートが1つあります。
それは、
という調達方法です。
そして、当店はこの調達方法により、「釜炒り茶 ごえもん」の〈作り手〉と出会っています。
全国茶品評会とは、「各年の全国No.1(=最高品質)の茶葉を各種別ごとに審査・決定」する場です。
全国茶品評会に出品された茶葉は「出品茶」と呼ばれ、審査会の後、全国の茶業者が参加する入札方式によって販売されます(一番高い値段をつけた茶業者が購入できます)
当店で販売する日本茶の大半は、茶市場や製茶問屋を経由せず、全国の提携茶園との直接取引により商品を調達しています。
その理由はシンプルに「良品を適価にてお客様へお届けしたい」と考えるから。
しかし、釜炒り茶の生産量は、国内の緑茶生産量の0.02%と非常に少なく、高い品質の茶葉を単一の生産者のみで維持・安定させることは難しいです。
そのため当店では、毎年、全国茶品評会の入札販売会にて落札した良質な釜炒り茶のみを自社で最終加工し、お客様へお届けしています。
その意味で、「釜炒り茶 ごえもん」の〈作り手〉は、全国各県から最高品質を目指して集まった限定生産者、と言えます。
〈モノづくりについて〉
釜炒り茶を製造する際の最大の特徴は、読んで字のごとく「釜で茶葉を炒る」という工程です。
「世界の茶」を分類する方法はいくつかあります。
最もポピュラーなのは「生葉の発酵(酸化)程度」で分類する方法です。
さらに、不発酵茶(緑茶)の製造工程で熱を加える方法は「蒸す」と「炒る」に分けられ、前者を「煎茶」、後者を「釜炒り茶」と呼びます。
先述したように、日本国内での釜炒り茶の生産量は緑茶生産量の0.02%と希少なのですが、実は世界のお茶の主流は「釜炒り茶」です。
なんと世界中で飲まれている緑茶のうち約9割以上が、中国を中心に製造される「釜炒り茶」であり、私たちにとって一般的な「蒸製緑茶」はむしろ少数派です。
「世界の主流派は日本の超少数派」という市場状況。
それでも伝統製法にこだわり、国内No.1の品質を目指す生産者。
そんな想いの一端を「釜炒り茶 ごえもん」の香りとともに感じていただけますと幸いです。
〈商品について〉
「釜炒り茶 ごえもん」の特徴は、何と言っても、濁りのない澄んだ透明感のある水色(うすい黄金色)、そして茶葉を炒ることで生まれる釜香(かか)と呼ばれる「独特の香ばしさ」にあります。
濃厚で力強い味わいではありません。
すっきりとした香りのためか、ほのかな甘みを感じつつ、さわやかな渋みをあわせもちます。
また、その口当たりは軽く、それは最大の特徴である「香り」を決して邪魔しません。
当店では「お茶はごえもんしか飲まない」というコアなファンが多く、なかには「飲むだけでなく、ごえもんをそのままパリパリ食べるのが大好き」というお客様も。
最近では、日本茶へ先入観をもたない、とくに年齢層の若いお客様から反応がよく、朝のコーヒーの代わりに飲むようになった、というお客様のお声もいただいています。
〈お届けのご案内〉
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