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問い方次第で授業が変わる!先生が知っておくべき発問のコツ

授業で使える!子どもが思わず話したくなる問いかけテクニック

「先生の問いかけで授業が変わる!」
これは、決して大げさな話ではありません。
授業の中で、子どもたちが主体的に話したくなる問いかけがあると、対話が生まれ、思考が深まり、学びが活性化します。

でも、現場ではこんな悩みを持つ先生も多いのではないでしょうか?

✅ 「子どもたちがなかなか発言してくれない…」
✅ 「問いかけをしても、いつも同じ子ばかりが答える…」
✅ 「もっと活発な意見交換ができる授業をしたい!」

今回は、「子どもが思わず話したくなる問いかけ」について、授業で使えるテクニックを紹介します。

1. 子どもが話したくなる「問い」の特徴

まず、そもそも「話したくなる問い」とはどんな問いなのでしょうか?
ただ「質問すれば話してくれる」というわけではありません。
実は、問いの質によって、子どもたちの発話量や思考の深さは大きく変わるのです。

子どもたちが話したくなる問いには、こんな特徴があります。

① 「正解のない問い」

「この答えが正しい!」という問いよりも、「考え方がたくさんある問い」のほうが、子どもたちは話したくなります。

例:「もし〇〇だったら、どうなると思う?」
👉 「昔の日本にスマホがあったら?」
👉 「重力がなくなったら?」

「答えが決まっていないからこそ、自由に考え、話すことができる」のです。

② 「自分の経験とつながる問い」

自分の経験と関係のある問いだと、子どもたちは話しやすくなります。

例:「みんなはこんな経験をしたことある?」
👉 「これまでに一番ドキドキしたことは?」
👉 「最近、誰かに親切にしてもらったことある?」

「問いに対する答え」が、子どもたちの中にすでにあるので、話しやすくなるのです。

③ 「想像力をかき立てる問い」

子どもたちは想像するのが大好きです。
だからこそ、「考えるだけでワクワクする問い」を投げかけると、発話が増えます。

例:「もし〇〇が話せたら?」
👉 「もし動物が話せたら、どんな会話をすると思う?」
👉 「もし教室に宇宙人が来たら、最初に何を聞く?」

「面白そう!」と思った瞬間、自然と手が挙がるようになります。

2. 「はい/いいえ」で終わらせない問いかけ方

よくある失敗例として、問いかけが「はい/いいえ」で終わってしまうケースがあります。

例えば、こんな問いかけは要注意です。

❌ 「今日の授業、楽しかった?」(→「はい」「いいえ」で終わる)
❌ 「この本、面白かった?」(→「はい」「いいえ」で終わる)

これでは、話が広がりません。
「はい/いいえ」ではなく、「どうして?」と考えさせる問いに変えることが大切です。

✅ 「何が楽しかった?」
✅ 「どんなところが面白かった?」
✅ 「もし自分が主人公だったら、どうする?」

こうすることで、子どもたちの考えを深めることができます。

3. 場面別!授業で使える問いかけテクニック

授業の教科によって、問いかけの方法も変わります。
ここでは、「道徳」「国語」「算数」の授業で使える問いかけ例を紹介します。

① 道徳の授業

道徳の授業では、子どもたちが自分の価値観を言葉にすることが大切です。
そこで、次のような問いかけが効果的です。

✅ 「もし〇〇だったら、どうする?」
👉 「もしクラスの友だちが困っていたら?」
👉 「もし自分がこの物語の主人公だったら?」

✅ 「〇〇さんの立場だったら、どんな気持ち?」
👉 「この場面で、Aさんはどんな気持ちだったと思う?」
👉 「もし君がこの登場人物の親友だったら、どんな言葉をかける?」

「もし〜だったら?」の問いかけは、子どもたちの想像力を働かせるのに効果的です。

② 国語の授業

国語の授業では、登場人物の気持ちや物語の背景を深く考えさせる問いかけが有効です。

✅ 「どうして〇〇はこんな行動をしたと思う?」
👉 「スイミーは、どうして仲間に相談したのかな?」
👉 「なぜ主人公は、この時にこの言葉を言ったんだろう?」

✅ 「もし〇〇だったら、結末はどう変わる?」
👉 「もしこの物語の舞台が江戸時代だったら?」
👉 「もし登場人物の性格が真逆だったら?」

物語の「問い」を変えることで、子どもたちの発想が広がります。

③ 算数の授業

算数の授業では、「答えを求める問い」ではなく「考え方を引き出す問い」が大切です。

✅ 「どうしてこう考えたの?」
👉 「どうしてこの式を使ったの?」
👉 「別の方法で解くとしたら、どうすればいい?」

✅ 「間違いの理由を考えてみよう!」
👉 「この計算、どこでミスをしたのかな?」
👉 「間違えた人が多い問題だけど、どうすれば防げる?」

「答え」ではなく「過程」に目を向ける問いかけが、思考力を育てます。

4. 先生が問いかけるときに気をつけること

最後に、問いかけをする際に意識したいポイントをまとめます。

✅ 「答えを誘導しない」
👉 「〇〇だよね?」と決めつけない
👉 子どもの意見を引き出すことを優先する

✅ 「間違いを否定しない」
👉 「それも一つの考え方だね!」
👉 「他に意見がある人は?」

✅ 「間を取る」
👉 「ちょっと考えてみよう」と、考える時間を与える
👉 すぐに答えを求めない

先生の問いかけ一つで、子どもたちの学びの質は大きく変わります。

5. まとめ:「問い」が学びを深める!

授業の中で、「問い方」を少し変えるだけで、子どもたちの発言は増え、学びが深まります。

今日紹介したテクニックを、ぜひ日々の授業で取り入れてみてください!

今日はここまで。
「授業で使える!子どもが思わず話したくなる問いかけテクニック」 についてお話ししました。
また次回。

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