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彼は私に近づけない
色々考えてアイコンを変えました。
今日はすこしセンシティブな話になるけど、いまの感情をしたためたくて、noteの世界にお付き合いいただきます。
それと、同じ境遇に悩む誰かに届くかもしれないから。
入社する直前に、DV保護法に基づく保護命令を裁判所に申し立てていた。
DV保護法の改正については、前のnoteで書いている。
夫と別居して半年。
身体的な触れ合いはない。顔を合わせたのも一度きり。
だけど、執拗な言葉が、電波にのって私のもとに届き続けた。
何時間も何十件も着信が続いた。
メールを開くと、今の状況の全責任を私に負わせる文言が並んだ。
そんな状態で、わたしの心は、また静かに壊れていた。
元気でいたい。幸せでいたい。
病院に通い薬をもらった。薬を飲んだら気持ちは落ち着いた。
だけど、夫からの言葉が、何度も私を壊していく。
だから、保護命令を申し立てた。
保護命令は法的拘束力のある命令で、簡単には降りない。
裁判所の判断で降りるもので、申し立てても不許可ということもよくある。
法改定直後のタイミングで、精神的DVを主訴にした保護命令がくだった前例はなく、しかも私の場合、相手方と半年間、顔を合わせていない。
正直厳しいだろうと思っていた保護命令が、今日くだった。
これで夫は1年間、私に近づくことはできない。
また、これは私が一番望んだことなのだけど、彼は私に連絡をすることも禁じられたことになる。違反すると罰則だ。
裁判所からの電話をうけ、それを知った時の気持ちは、言葉にできない。
まずはホッとした気持ち。
それから、とてもとても、虚しい気持ちになった。
それは、私が受けていたものが、暴力であったことが正式に認められたということだから。
身体への暴力だけでなく、心への暴力を、私は受け続けていたんだ。
本当なら、それが認められて、安心する気持ちになるのかな。
だけどなんだか虚しいのだ。
なんだか、とても。
ようやく自覚した心の傷がズキズキと痛んでいる。