儚き息子
書きたいことはたくさんある。その都度スマホのメモ帳にメモをする。
それを文章に起こす余裕がない。
毎日が全力で、起きた瞬間から寝かしつけまでわたしはたった1人の母で在る。
子が寝たその後は妻となり、学生であり、自分である。そして気づけば、今日もまた文章を起こさず息子の隣の布団に潜り込む。
この瞬間が1日のうちで一番好きだ。
その日やろうと思ってたことなんて7割できたらいい方。
やり残したことだってたくさんある。
ほんとはもっとやりたいこともやるべきこともあったはず。
だけどこの瞬間、すよすよ眠る息子を眺める子の時間が、何よりの幸せだ。
わたしは息子を幸せにできているか。
寂しい思いばかりさせてごめん。
それでも愛は伝わっているだろうか。
おもうことはたくさんあるけれど、
何より大切なのは、今も息子が生きていること。
息子の命を今日も守れたこと。
4カ月前、わたしから生まれてきた息子は驚くほどに儚かった。
必死に生きて、生まれてきた。
だからただおもう。
今日も生きていてくれてありがとう。
となりで眠るわたしの幸せに囁く。
うまれてきてくれてありがとう。