🍀古民家を購入しました🍀

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この度家を購入しました。千葉県北部の田舎に。
周囲は静かで畑が多く少し先にはモールがいくつかあります。東京には1時間以内で行けます。とはいえ長年暮らしてきた所よりは不便。温暖な気候は気に入ってますが。またそれ故生活費は安く済みます。暖房費、車の維持費、都市ガス供給エリア,等。
今は５万１千円の安アパートに暮らしていて、土地勘の無い千葉を散策しながら自宅のエリアを探していました。

私が家を選ぶ際にもっとも大切にしているのは安全かどうか。地盤が強固なことが第一。海、川から距離がある、崖地は避ける。千葉は土地形状に起伏があり、崖条例に触れる住宅地もあります。平坦な所以外は避けます。
そして利便性が良いこと。民家から1軒だけ離れた所も昨今の安全性を考えれば避けたい。近所を歩いていて気付くのは殆どの家で雨戸をお天気の良い昼間だというのに閉めっぱなしです。それほど犯罪から気が抜けない地域ともいえるのでしょう。

私は昨年東北の県庁所在地から来たのですが、雨戸を閉めている家は記憶にありません。解放感がある屋内でストレスなく生活できていました。歩く範囲でいくつものスーパー、総合病院、クリニック、介護施設、教育施設があります。

数百年前から開湯した沢山の温泉、ワイナリー，又ヨーロッパのコンテストで何度か優勝した酒造メーカーがあり、その日本酒の美味しさは格別です。
今の季節はスキー客で賑わっています。多くの町にはスキー場があり、小学校から父兄と共にスキー授業があります。山の天候は変わりやすく吹雪の中滑るのはきつかったですね～。あるゲレンデの美しい風景は海外の観光客を魅了しているようです。この県の第二の都市は日本のサーフィン発祥の地があり、夏休みにスキーをしてから次の日にはサーフィンを楽しめます。


そしてなんといっても自然災害が少ない。台風の記憶はありません。3.11の大震災でも倒壊したり大きな被害を受けた家屋は多分無いと思います。建付けが悪くなった家屋のニュースはありました。他県ではそんな些細なことは放映されないでしょう。震災後は近県からの沢山の被災者の方々に職と住居を提供してきました。どこへ出かけても人であふれていた時期がありました。
ところでテレビで紹介される所は山奥の温泉ばかりで、マツコから「いいところだけど、雪がね～」というコメントがありました。そんな過疎の豪雪地はともかく、多くの人が暮らしている市街地も平等に紹介してほしいですね。

災害のニュースは他国で起きているような感覚を持って暮らしてきた所からここ、千葉に移って家族から心配されていることは第一に地震と津波で、娘は即、災害グッツを揃えて置いてゆきました。心配されるのも分かります。地盤が弱いところがあり、先の大震災では液状化して傾いた家もありましたね。ネットでは地域毎に、どれ位の震度になるのか、また浸水する深さも出ているので、これから家を購入する場合は参考にするといいでしょう。

家を買ったというと、余裕がある人か、というと全くそうではありません。
低収入故、役所から暖房費の助成対象になった位なのです。何度も来るので申請しました。そのわずか１万円は、今回の税申告で納税者になった場合には返還せよ、とのことでした。やっぱりそんなことか、だからなんだか気が向かなかった。うまい話なんて無いのよ。

千葉に来て半年。ようやく、気に入った場所と予算に合った、中古、というより古民家が見つかって現金一括で購入しました。何を購入するときも利子は払わない。そんな余裕はないからです。買いたいものがあればその金額が貯まるまで待ちます。ただビジネスでは低利率でローンを組みましたが。インフレ率がより高いからです。大幅な値引きが可能ならばその方がいいとは思いますが。レバレッジを利用して拡大させるのが一般的ではあってもこの先の技術革新や人口減少を考えればそのやり方が持続するのか、と懐疑的です。

さてその古民家はイラストにすれば外壁におおきな絆創膏があるくらいのシロモノです。床も撓んでいるのでこれから自分たちで修繕します。モルタル外壁なので1階が湿気がちとなるのは自然なこと。そこはカバー工法で修繕する必要があります。白アリ検査も予約しました。喰われているところがあれば交換し、全体を時間をかけてリフォームしてゆきます。

建物で気に入った所は骨組みがしっかりしている、2階の床の傾きが無い。ということは、半世紀以上も経っているのに、地震の多い地域にあっても
被害がほぼ無いということ。大工さん達の腕が良かったことの証明です。その工務店は１０ｍ先のご近所にあるので何かあったら頼りにできそうです。窓際の木材の傷みも無く、バスルームが綺麗にリフォームされている、台所が明るい所もいいですね。
５ｋなので2人暮らしには丁度いい広さ。パートナーも私も殆ど在宅なので適度に離れていられる。大人には自分だけの空間が必要ですからね。大きな住宅街ではないので地域の仕事の負担は少ない。幹線道路から入った所なので静か。気さくなご近所さんともお会いしました。

生活コスト面を考えると、賃貸暮らしの３LDKでは、利便性が良い地域ではそれなりの家賃になります。住宅を持ち家にすれば、始めこそ蓄えは無くなるけれどその後の出費は劇的に少なくなります。固定資産税は1万円ちょっと、火災保険は共済ならば5万程か。一カ月の家賃にもならない訳です。リフォームだって、自分でやれば材料費だけですむ。万一大地震で倒壊しても土地さえあれば平屋なら素人でも建てられます。ロフト作れば広さは確保できるでしょう。一人では効率悪いけれど、成人二人なら十分です。基礎や屋根、骨組みまではプロに任せた方が楽だけれど、できないことはない。一方昨今は３Dハウスも出てきたので求めやすい金額ではあるものの、人気故にオーダーしてもいつ施工してくれるかわからない。

そしてコスト面だけでなく、還暦も近くなると賃貸探しが大変になる現状があります。入れるところはURとビレッジハウス。でも自立できなくなって、身内に介護してくれる人がいなければ出なければならない。又公営住宅は数が少ない上に入居条件が厳しい。
一方民間の賃貸物件はいくら金があっても保証人がいても断られてしまう。
　
60過ぎたら健康でも入れる快適な老人ホームは高すぎる。入居時も高額だし毎月の費用も大変。高級ではない、一般の介護施設でさえ平均の年金額で賄える金額ではない。入居後も通帳と睨めっこ。施設入居ではトイレや庭の散歩、いや屋内での移動さえ厳しく制限される。転んだら職員の責任が問われるから。一人で多くの入居者を看ていなければならないのでそれが現実です。当然歩かなければ歩けなくなります。会話出来ている状態ならば、それはそれで人間関係に悩むことになる。インフルエンザやコロナなど一旦はやり出したら何カ月、時には１年以上も家族との面会は遮断され、孤独を感じるでしょう。

自宅に住み、家事を伴侶やヘルパーさんにゆだねるのが最後まで自分らしくストレスは最小で済みます。介護で大変なのは歩けなくなった時の排泄と入浴のお世話。
排泄はベッド脇に介護用トイレを置けば、自動で排泄物を固めてラップするので匂いも手間もありません。お風呂は介護事業所の出張サービスに依頼する。更に家族の負担を少なくし、他人と触れ合う意味でデイサービスやショートステイ、又食事の宅配を利用するのも現実的ではあります。

今、施設から家庭へと、国の方針が変わってきたようですが、それを支えるヘルパーへの報酬の減額という、今でさえ人手不足で需要に答えられないのに離職者を増やす施策はどうなんでしょうか？２年程前だったか、地元テレビ局の放映でヘルパーを頼んでいる元ドクターが、介護事業所から人がいないので週１回も行けないと断られていました。４０歳から亡くなるまでの長い年月、私達はイヤでも介護保険を徴収されているのに、イザ利用したいときは職員さえいませんってことにならなきゃいいのですが。

もっとも自分に関しては老後の心配をする必要はないようです。”今が
老後”なので。しかも口の達者な。そしておせっかい。それにうんざりしながらも付き合ってくれてる彼に感謝しながらピンピンコロリを目指して当分はリフォームを楽しみましょう。