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【第105回選手権】第2日の展望

第2日の展望

川之江(愛媛)-高知中央(高知)

21年ぶりの川之江と春夏通じて初出場の高知中央、四国勢の隣県対決。
川之江と言えば鎌倉投手を擁して4強入りした2002年夏、それ以来の甲子園。それほど前評判が高くない中、4試合連続の逆転勝利で代表を掴んだ。6試合で9失策、失点も22と少なくないが、エースで4番の山内が準決勝でアクシデントもありながらチームを牽引した。
高知中央は、なかなか新鋭が出にくい高知とあって前評判は高くなかったが、明徳義塾、高知と全国レベルの両校を連破。チーム打率は.230、投手成績も目立つものがないが、それはやはり予選4試合の中に明徳義塾、高知との試合があるため。この2校に競り勝つ高い能力と集中力が甲子園でも発揮できれば今大会の台風の目となっていく事も考えられる。一方で県内のライバルを破っての出場でひとつの達成感を感じているような事があるなら、大黒柱を中心に雰囲気が良さそうな川之江の勢いに飲まれる事も考えられる。

履正社(大阪)-鳥取商(鳥取)

ハイレベルの大阪大会、決勝で大阪桐蔭を3安打完封した履正社。4割を超えるチーム打率は23得点した初戦などで引き上げられているとしても、7試合で3本塁打の森田を筆頭に強打者が揃う。増田、福田の両左腕はともに投球回を上回る奪三振数で、失策も7試合で3と少ない。
対する鳥取商、2年連続出場だが、昨夏は優勝した仙台育英に実力の差を見せつけられた。また今年も巨大戦力との対戦で、一年間の成長を示すには良い相手。昨夏、仙台育英戦で先発して中盤まで互角に投げた山根投手の好投が今年も必須。
全国最高勝率の大阪代表に対し、鳥取勢は2015年夏から初戦敗退が続く。予選4試合で、三塁打、本塁打、二桁安打がない打線なので、ロースコアの終盤勝負に持ち込むしかない。

英明(香川)-智弁学園(奈良)

選抜で智弁和歌山に勝利し、作新学院との打撃戦に敗れた英明。この夏もエース下村投手は33回2/3を投げて被安打30、奪三振10と、やはりしぶとく打撃戦に持ち込む戦い方になったが。四死球が減り、失点も多くない。1番打者の鈴木が5試合で14安打.583と好調。神宮大会、選抜大会での経験は自信になっているはず。
智弁学園は5試合で51得点、打率.401、そして12本塁打。5人の打者が本塁打を記録した強力打線。しかも5試合144打数あってチームの三振数が2しかないのも異常な数字。天理との対戦がなく、圧勝ばかりで余裕があり、投手陣も与四死球が少ないなどデータには隙がない。大阪桐蔭を破った春季大会からチームとしての調子の波が維持できれば上位進出も期待できる戦力がありそう。
どちらも打力があるチームだけに投手陣の踏ん張りが勝敗を分けそう。

愛工大名電(愛知)-徳島商(徳島)

愛工大名電は初戦(大府戦)から際どい試合展開になったが、好投手・東松(享栄)を攻略するなど伝統の夏の勝負強さを発揮した。夏は甲子園で勝てない時期もあったが、昨夏は3勝して8強入り。
徳島商は12年ぶり。最速149キロの森投手が5試合45回を一人で投げ抜き、被安打24、奪三振44、失点3。失策1と守備も支えた。森投手の好投次第では面白いチーム。甲子園出場経験のある難敵ばかりが相手だったため大量得点はなかったが、5試合で7盗塁の横手の走力も活かせる展開にしたい。
東松投手を攻略した愛工大名電打線を森投手がどう抑えるか。昨夏も初戦の星稜戦でマーガード投手を序盤でKOした名電、序盤で先行されると徳島商は苦しい展開になりそう。

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