第95回選抜 第1日 展望
東北-山梨学院
3季連続出場となる山梨学院が甲子園での経験値で優位に実力を発揮できそう。昨春は木更津総合、昨夏は天理とどちらも1-2で惜敗した。榎谷投手を擁する前評判も決して低くないチームだったと思う。その経験者5人が残る。新チームの戦績を比較すると両校とも甲子園経験のある強豪との練習試合が多い。その中で山梨学院は高い勝率なのに対し、東北は少し敗戦が目立つ。打力で山梨学院が上回りそうで、山梨学院打線を東北の投手陣がどう抑えるか。また山梨学院は練習試合を含む新チーム41試合で12失策と非常に堅く、開幕戦の空気でも落ち着いていけば優位に試合を進めそう。東北はロースコアで終盤に持ち込む流れにしたい。
北陸-高知
敦賀気比出身の林監督が19年に就任した北陸が福井3位ながら北信越王者として登場。北信越大会後に甲子園経験のある学校との練習試合を多く組んだが負けが込んだ。神宮でも1勝しているものの得点力は高い方ではなさそう。被安打、奪三振など良いデータとなっている友廣の出来は鍵になりそう。逆に高知はエース投手が秋の時点では確立していなかった様子で継投もポイントか。こちらも打力が高くなさそうだが、出塁率の高い木村、四国大会不出場の門野に注目したい。
大垣日大-沖縄尚学
大垣日大は練習試合のデータがなく、公式戦の結果のみから戦力を推測するが、投打の軸がしっかりしている印象。頼れる打者、投手が実力を発揮できれば試合の流れを握っていけそう。沖縄尚学は九州大会から注目を集めた東恩納が投手陣の軸、堅守で犠打も安打も多いが、全国レベルの相手には競り勝っているものの快勝は多くない。沖縄尚学は盗塁がかなり少ないのに対し、大垣日大は公式戦9試合で12盗塁と対照的。練習試合のデータがなくて読みにくいが、点の取り合いになると沖縄尚学のペースか。