【振り返り】取材に助けられたライターが抱く「3つの感情」
ライターの花輪です。記名ライター歴はブランクを挟みつつ、7年目になります。自分のnoteに「過去の遺物」こと覚書が2つほどあったので、こちらにて自己紹介に代えさせていただきます。
メールの返信、原稿の修正、請求書の申請。
小さなタスクの取りこぼしに焦ることがぽつぽつと増えて「もう師走か」と気づきました。こうやって、後から後から気づくことが多くなり、大人に近づいたなあと思うばかりです。
マスク生活が始まってから久々に顔を覆わずに外を歩いた夜中、取りこぼした香りの多さに驚いたように、こまめに振り返らないとすぐに喉元を過ぎてしまうのですね。。。
もうひとつ、会社員時代には嫌で嫌でしょうがなかった「キャリアプラン」の大事さを、フリーランスになってようやく身に染みて感じました。
今回いただいたせっかくの機会、
私が1年を通して感じた3つの思いについてまとめてみます。
1. 仕事ができて嬉しかった「喜び」
記名ライターになって「記事を通知できる場所がほしい」と思い、作ったTwitterアカウント。ライターとしての私と同じく7歳となります。
当時、執筆と並行してあるWEB編集部のお手伝いをしていました。ネタが転がっている稀有な状況で、Twitterをメモ帳代わりにすることもしばしば。
そして最近、Twitterの下書きに大昔のメモが残っていたのを見つけました。
かつてお世話になった編集長、知り合いのライターさん、そこから広がった素晴らしい方々のおかげでお仕事を楽しめた1年でした。
遠方へ取材に行って地元の図書館で原稿を書いたことも、
取材した方のご著書を別媒体でご紹介させていただいたことも、
執筆した記事を読んでいただいた方からメールをいただいたことも、
身に余る素晴らしい経験でした。感謝の思いしかありません。
締切が重なってしんどいときでも書かない前職の頃とは違って、気合いを入れないと一歩も動けない状況にはなりませんでした。
いずれ書き手になりたい、それで生活をしていきたい、と淡い思いを抱いたバイト時代の自分に言ってやりたいですね。そのまま頑張れって。
2. 自分の文章を書く機会が減った「悲しみ」
このnote冒頭のように時が過ぎてから実感したのが(公開される文章とはいえ)自分のためだけの文章を書かなくなったこと。noteを開くのも久しぶりで、かつての恋愛日記に苦笑いを隠せませんでした。デジタルタトゥー。
ありがたいことに、仕事としての執筆だけで自分の中のエネルギー量が空になる日々が続いた1年でした。ありがたいこと、なのですが。
書きたい! と思って目指したライターとして「これについて書きたい」「書きためとこ」などのモチベーションでの執筆が少なくなったことは、単純に反省すべき点として挙げられます。
内容の是非はさておき、上記Twitter画像のように思うがまま執筆した文章も来年以降、どんどん書いていきたいです。
ちなみに、フリーの宿命として多方面とやりとりをするなかで、先方に送るメッセージに「魂のかけら」みたいなものを少しずつ添えているようです。失礼のない言い回しや気遣い、タイミングなどが近しいものにあたるはず。
その結果、午前中でおしまいになってしまう日もたまにありました。自分のエネルギーがすぐ空になってしまう体力のなさを寂しく思います。しかし、体質的なものには慣れていくしかありません。努力あるのみ!
3. 書きたいテーマが迷子になった「悩み」
この3つめが今年下半期に抱いた感情のなかで特に大きなものなのですが、人生をかけて追っていきたい! という「テーマ」が見えなくなりました。
そもそもが無趣味な人間なので困ったことになりました。かといって後天的に(趣味を持とう!が理由の)趣味づくりをしたところで長続きしないのは目に見えています。
「何」を書くときに胸が躍るか?
私は「何」が好きなのか?
来年以降、いや、仕事をきちんと納めたあとの年末年始休暇にでもじっくりと考える時間をつくろうと思います。
そんな迷えるライターの救世主が「取材」でした
今年、そんな迷える子羊に取材記事の依頼が舞い込みました。とてもやりがいのある仕事と感じながら、大きな壁を感じたのが正直なところです。
どうしたら、この素晴らしい取材相手を知ってもらえるか?
魅力を掘り下げるために、どんな質問をすればよい?
誤解のないよう、それでいて読者に伝わるように編集するには?
「自分」ではなく「相手」を伝える文章。
勝手ながら、自分がやりたいことはこれだな~と感じました。今までの経験をいかすのにも申し分なく、精一杯取り組ませていただいています。
自分の書きたいテーマを探しながら、他人のためにライティングや編集の技術を磨いていけるのもありがたいことです。これからも、しっかり向き合っていきたいと思います。
さて、思考の棚卸ができたところで年末進行に戻りたいと思います(泣)。ライター、編集部の皆様、お身体を大事に頑張ってください!