ワークショップって成功体験をしてもらう場なのです
ワークショップに出るとどんなことを学べるの?という疑問を持つ方も多いと思います。
ここではポートレイトのワークショップのお話をします。
私のワークショップは基本的に、私がモデルさんやスタジオ(または屋外)の場所を決めて、そこに集まってもらいます。
スタジオだろうが屋外だろうが、「私ならここでこんな風に撮ります」「レンズはこれで、カメラの設定はこうこう」と細かくネタばらしをします。
そしてその場で撮った写真をみなさんに見せて、「ここでこう撮るとこんな感じになります」と示します。
その上で、みなさんにも一人ずつ撮ってもらう形です。
みなさんが撮った写真をさらっと見せてもらって、「もう少しこうしたらどう?」「私のはこんな感じだけど、もう少しWBをこうしたらどうでしょう」というようなアドバイスをしていきます。
この流れの目的は、「ちゃんとした光を見つけて、ちゃんとした設定で、ちゃんと背景も考えて撮れば、結果は当たり前のようにちゃんとしている」ということを感じてもらうことです。
ポートレイトで上手く撮れない理由の多くは、
光がきれいでない。
背景が悪い。
レンズ選びが良くない。
露出が適正でない。
WBや仕上がり設定が適正でない。
などのどれかか、または複合型というところだと思います。
まあ、その先に、モデルさんのポーズ、表情を引き出すという課題はありますが、まずはその前段階が大事と言うことです。
そこで、その前段階をクリアするためのお手伝いをするわけです。
きれいな光を見つけ、背景を選び、こんなレンズでこんな露出、こんなWB&仕上がり設定にすれば、こんな風にきれいに撮れますよ、と。
ですので、ワークショップではきれいなポートレイトが撮れて当たり前です。
その場で与えられたもので、その通りに撮って、きれいに撮れた。
それじゃ、自分の力じゃないじゃないか!と思う人もいるかもしれません。
でも、ワークショップはそこじゃないのです。
「あ、自分でもこんなにきれいな素敵なポートレイトが撮れるんだ!」という成功体験をしてもらうのが目的なのです。
その成功体験を元に、今度は自分一人の時でも、きれいなポートレイトが撮れるようになってもらいたいのです。
ワークショップのときと何が違うのか?
どうして上手くいかないのか?
などを試行錯誤して見つけて欲しいのです。
成功体験があれば、正解が分かります。
成功体験がないと、いつになってもどれが正解なのかが分からないと思うのです。
ですので、ワークショップでは、「こんな設定にしてみて!」「露出をもっとこうしてみて!」というアドバイスをします。
中には、そうお伝えしてもなかなか自分の流儀を変えられない人もいます。
でも、素直に「やってみます」といっていただいた人ほど、「あ〜なるほど。こっちのがきれいですね」となるものです。
私のワークショップはその都度、テーマを決めて開催しています。
ですので、ご自身が興味のあるものにぜひ一度参加してみてください。
成功体験はきっとその後のあなたの写真を変えていくことになるはずですから。
以下に、直近のワークショップのリンクを貼っておきます。
ご関心いただけたらぜひご参加ください。
塙真一
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塙が考えるポートレイト写真のあり方とは? モデルとの接し方、指示の出し方は? どこに注意するともっとよいポートレイトになるのか? などなど…
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