ちぴぴ物語
ゆるめる
うたを作るってどんな感じ?どうやるの?って時々聞かれることがある。
わたしの場合は、作り出す、というよりゆるめたら出てくる、という感じ。
ウキウキしたときやリラックスしたときに、ついはなうたがでてきちゃうことは誰しも経験したことがあるんじゃないかな。
誰でも、体のなかに流れているリズムやメロディーがきっとあるんだと思う。ゆるまれば、それが自然とこぼれてくるんじゃないか。
ちぴぴはそんなはなうたの延長で、どこか聞いたことのあるようなくせになるようなメロディーをよく歌う。気がついたら、一日そのメロディーをふふふんと口ずさんでいる。
労働歌であり、生活の唄であり、作業BGMであり、また自分への子守歌でもある。ちぴぴの歌とともに今日も暮れていく。
今日しあがった歌は、愉快な歌詞のおばちゃん応援歌、『むんむんおばちゃん』。これもくせになりそう。
さっそく友達に音源を送るとすぐに、爆笑のお電話をいただいた。そうそう、そんなふうに気軽に届けて楽しむのが似合う歌。
歌うことは人間にとって本能的なものだと思う。心も体もゆるめてゆるめて、声帯をかすかにふるわせると、その人自身の音が奏でられていく。
ひとは歌って自分の体と語り合っているのかもしれない。ちぴぴもきっとそうだ。