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草花と、私。 Vol.7「種を蒔く」
春がやって来ました。心踊る季節です。
厳しい冬を超えた紫陽花も枝に沢山の芽が出ていました。
河原母子草を植えていた鉢にも、葉が沢山出ていて、また今年も可愛い花を咲かせてくれるのかと思うととても嬉しいです。
今年は昨年集めていた会津の草花の種を蒔きたいと思います。
しっかりそれぞれの草花の特性を勉強し直し、会津の気候、風土に合った育て方を考え育てて行きたいと思います。
「蒔く」という漢字は、草冠に時と書く。
これに気が付いたのは10年くらい前ですが、しみじみと今あらたに心に噛み締めています。
ただ蒔くだけでは育たない。
時期も関係することも意識しないといけない。
当たり前のことを知っているようで知らなかったなと感じています。
昨年還暦を迎え、今年はまた一つ歳を重ねます。
還暦を過ぎてから様々なことに深く感じ入ることが多くなりました。
身体も心も変わって来ました。
それに戦うように生きていくのではなく、しなやかにでも諦めず、目標としているところにスピードは落ちても進んでいこうと思っています。
今年でHana Tutumiの通信レッスンは最後になります。
これからは草花についての伝え方を変えていくのですが、知っていること、学んだことなどをまとめて、私の中にある「種」(知識など)を、皆さんにお分けしていこうと思っています。
私の種。
今まで沢山の失敗を重ねて実らせてやっと取れた種。
雪が溶け春になり、私の持っている種を整理する時が来ました。
でもその種がいつ実るかは分かりませんが、私はそれをもう収穫しません。
受け取ってくださった種をそれぞれの方々が、それぞれのやり方で蒔いて、そしてまた出来た種を誰かに渡してくれたらと思います。
終わらせることは、始まりでもある。
一歩一歩、私の歩幅で進んでいきたいと思います。
Kuriki Mikiko