MudRunnerは苦行なのか
画像の通りトラックを操作しロシア(DLCでアメリカマップあり)のような永久凍土のぬかるみを走破、丸太を製材所へお届けするのが目的のニッチなゲームであります。一応オフロード・トラックシミュレーターとでも言うのでしょうか。なおツイッチで配信すると自動タグで『レース』タグが付きます。大嘘も甚だしい。
このゲームについては『前編、中編、後編、まとめ』と4部構成でいきたいところでございましたが、自分が中編に入る前に飽きてしまうのでやめておきます。そういう目標こそ苦行。文章書いてる暇があったらゲームしますよね。
さて、このゲームは界隈で"苦行"とも言われております。個人的には慣れてしまったので屁ェとも思わないのですが、プレイし始めの初々しい気持ちを思い出すと、
トラックがスタックすると前にも後ろにも進まねぇ、そのまま暗い夜になる、カメラワークがキツい(画像の状態で最大に引いてます)、バランスを崩して積んでいた丸太が荷崩れする、というかトラックすらひっくり返ってにっちもさっちもいかなくなる、そのトラックを助けに行ったトラックがスタックし、助けに行ったトラックを助けに行くトラックを向かわせたが、そのトラックがスタックした。
など色々と思い出すものであります。今では学習しスタック時の操作や対応がスムースになり、滅多な事では唖然とする悲惨な状態にならなくなったと言っても良いでしょう。
ただ随分前のアップデートで、例えばSサイズの丸太を4本積めばパッキングし製材所へお届けできるのですが、荷崩れすると4本あったはずの丸太が3本になるペナルティーのようなものが発生し、丸太をまた1本だけ取りにいかねばならない仕様になった為苦行度が増したり、DLCマップの一部のガソリンスタンドが店を畳んでしまった為、燃料補給に困る仕様になったり難易度が若干上がった気がいたします。
そういったような訳で、過積載気味でバランスの悪いトラックを操作し、最悪の悪路を走破しつつ、川をジャブジャブ渡って、木材でできた細い橋を通過していくようなゲームなのであります。
オフロード・トラックシミュレーターと冒頭で申し上げましたが、もしかしたら過酷な労働シミュレーターなのではと思い始めたので訂正しようか迷っています。その丸太を配達するプロセスを楽しむゲームと思っておりますので、それの一体何が苦行なのかと考えるものであります。それともシベリアの針葉樹の数を数える仕事を行いますか。どちらか選べと言われたらトラックで丸太を運びます。この第一産業ゲームは面白いぞ。
一番強く思った事が『とんでもない達成感』だった事なのですが、steamのワークショップにある海外の兄貴達が作った自作マップが大変キビシー内容で、初見で8~9時間かかったりする場合があり肉体的にも疲弊いたします。達成感どころの騒ぎではございません。3~4日かけてじっくり長く遊べるなんて大変幸せだと感ずるしだいでございますね。よって苦行などでもないし、賽の河原だなんてとんでもない。早期アクセスのゲームのアップデートで、前バージョンのセーブデータが使えなくなる事こそが賽の河原なのであります。
そして大事なのが"忍耐力"がつくという事。ちょっとやそっとの事でイライラしなくなった自分がそこにはおりました。一体なにがそこまで丸太を運ばせるのか、それは大きな達成感です。その達成感を味わう為に腕を上げるというのはゲームをする上で大事な事だと思います。このゲームではそれに変な忍耐力がつくという付加価値もあるわけですね。素晴らしい。
という訳でMudrunneは推している作品の一つでありますし、何とMudrunne2も制作中という事でもう興奮しております。また、先に述べたsteamのワークショップもございますのでかなり楽しめる作品。ただ、オンラインは過疎ってる模様。だから、みんな一緒に泥遊びしよう。