5/22 政治思想史
デモクラシー批判
・デモクラシーは確かに自由で平等かもしれないが、欲望にまみれている!
・それぞれが利益を求めて行動する
→権力者が出てきたりする
だからギリシアでは、
・支配者は徳を高める必要がある
・理性的な考え方が必要
・バランス(中庸)が必要
古代ローマ共和政
古代ローマ共和政=政治と利益を結びつけた
共通の「法」意識と「共通の利益(salus publica)」によって連帯している
共通の法=自治(自分たちでつくったルールを自分たちで守る)
デモクラシー(ギリシア)と共和政(ローマ)のちがい
デモクラシー
・自由人たちの対等な政治関与
・異質なものは排除する
・同質でなければならない(同質性を求める)
共和政
・エリート支配による権威主義的統治
・異質なものをどのように取り込んでいくか考える(=内憂外患の発想)
=拡大共和国
・異質なものが異質なままでいい(多様性の考え方?)
・各々が利害を求めて、より大きなパイを獲得していい
「異質なものが入ってくると、争いが起こるのでは?」とギリシア人は考えていた
→ローマ人は、異質なものが入ってきても、パイがどんどん大きくなっているから争いは起こらないとした
関係の網の目(階級、制度、法、参加、共通の利益)によって、1つの項目が突出することを抑えていた
共和政の制度
・王政+貴族政+民主政を組み合わせた混合政体論
=民主制も含めて権力を一ヶ所に集中させない
王政-執政官 / 貴族政-元老院 / 民主政-民会 と分割することで、無秩序を回避した(権力の抑制を目的としていない)
=のちの三権分立の考え方の一つ
・ある1つの権力を外側から抑制するのとはちょっと違う
ex.) (中世ゲルマン法)権力を握っている国王を、司法や議会が外側から権力抑制する
キケロ
君主=res publica(共通な事柄)を守る人
君主がres publica(共通な事柄)を守れない(バランスがうまく取れない)のならば殺されるべき
→革命の根拠に使われた
中世
世俗と宗教という2つのバランスをどのように取るのか?
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