コロナを理由に奪ってしまったもの(後編)
こちらの記事の続きです。
給食を早食いするのは、かなりのデメリットがあると私は思う。まず、消化に良くない。食事というものは、よく咀嚼することで、胃や腸に優しいものとなる。逆に言うと、咀嚼が足りないと、逆流性食道炎など消化器官の症状に悩まされることとなる。
しかも、学校での食事ということは、午後に体育があるかもしれないということだ。よく消化できていないまま、走ったり、時には器械体操などお腹を直接圧迫するものもある。嘔吐があったとしても不自然なことではない。
そして、窒息の危険性にも触れておきたい。コロナが第五類に移行したあとだったが、子どもが給食のうずらの卵をのどに詰まらせたという事件があった。SNSではきちんと咀嚼するように指導が足りないのではないかという意見もあったが、もし、給食の時間が短縮されていたらどうだろうか?きちんと咀嚼することよりも食べきることに意識を取られてしまう事もあるだろう。
人間は、自分にできることを他の人もできると思いがちだが、学校において教員は大人、児童・生徒は子どもだ。大人なら内臓は育っていても、子どもはまだ十分に育っていない。今回のこととは直接関係ないが、頭の位置も大人より低く、熱中症にもなりやすい。
この、コロナを理由に給食の時間を短くしたのは間違いなく子どもにとって悪影響で、過剰な反応だった。結果として給食の時間が嫌だからという大人にとってはまさかの理由で不登校になりかけるという事態が起きてしまったのだ。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ推してください!