【未来のためにできること】SDGs本当に知ってますか?
SDGs、と言われて日本人が思い浮かべることは、まず地球温暖化や、ごみ問題ではないだろうか?それだけではないことは確かだと思っているが、日本人が一番身近に感じられる話題がそれらの環境問題だろう。
だが、考え方によってはもっと身近な問題がある。それが障害者に関することだ。
障害者は、障がい者・障碍者などとも表現されるが、未だに後者二つはパソコンやスマホの予測変換では後に来て、読み上げソフトも「障害者」以外はスムーズに読み上げられない。私としてはこれがある意味社会の縮図のように感じられる。
私は精神障害者であり、新しいタイプの難聴「LiD/APD」の症状もある。日本語で言うと「聞き取り困難症」で、聴覚に問題が無いのに言葉を言葉として認識しづらい症状だ。
SDGsの項目には
目標3.すべての人に健康と福祉を
目標4.質の高い教育をみんなに
目標10.人や国の不平等をなくそう
がある。
これはそのまま聞き取りに問題がある障害者が困っていることに当てはまる。病院や役所は未だに電話でしか連絡が取れないことが多く、健康と福祉の本来受けられる恩恵をすべて受けているとは言い難い。学校では聞き取りに困難があるために授業が理解できていないことがある。まだバリアフリー字幕が無いと、健常者と同じ映画は観られない…不平等だ。
では、何故障害者が考え方によっては身近なのか。それは「健常者でもいつ障害者になるか分からない」からだ。明日、大きな地震があって、足を失うかもしれない。明日、急性中耳炎になって難聴になるかもしれない。なのに日本人のほとんどは当事者になって初めて、この社会にバリアフリーが浸透していないことに気付くのだ。
驚くことに、日本の補聴器助成制度は基本的に「両耳が高度難聴」でないと対象外だ。また、自治体によって変わるが、ほとんどの自治体が対象年齢を児童生徒か、高齢者としている。働き盛りの人間には補聴器が必要不可欠であるのに。診断書を書けば受けられることもあるが、正直ハードルが高すぎる。
そして、精神障害者も、身体障害者や知的障害者と差をつけられている。一般的に一番通院が多いのは精神障害者であるにも関わらず、だ。
私の願いは、どうか、障害者にまつわる問題を他人事としないで欲しいということだ。障害者の生きやすい社会は、きっと健常者も生きやすく、将来の自分のためにもなる社会なのだから。
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