【読書感想文】そして生活はつづく
そして生活はつづく 星野源さん
源さんの生活の中のある一つの出来事から、彼のそれに対する考え方、なんでそうなったのかの彼の歴史、そこから全く関係ないとこに急に話跳んだな!って思わせておいて実はちゃんとつながってるような話。
とにもかくにも、もう面白い。おもしろい。源さんの脳の中どうなってるんだ。もしこんな小さなこと1つに、あれだけ考えたり思い出を振り返ったりして生活してたら、脳年齢だけめっちゃ加速して老けそう…ってくらいフル回転させてそう…。
正直めっちゃ汚い、小学生とか中学生の男子が喜びそうな話をしてる部分もあるけど、そこはなんか、それも含めてさすが星野源って感じ(笑)
歌も文章も演技もできる、沢山のすごい!!と、あの、近所のスーパーで品出しとかしてそうなめちゃめちゃ身近感を両立させている感じ(笑) 彼にしか出せないよな~~あの雰囲気。
音楽、演技、文章っていう色々なジャンルで活躍している星野源さんの「なんでそれをやろうと思ったのか」の話がとても好きだった。
源さんは、生活が苦手だそうだ。
でも私は生活というものがすごく苦手だ。
昔から、この劣等感の塊のような自分から逃げたいと思っていた。だから(中略)映画や芝居、音楽やマンガなどに夢中になった。しかし夢中になればなるほどその逃避の時間が終わって普通の生活に戻る瞬間、とてつもない虚無感に襲われた。
そこで私は、その逃避できる世界を作る側に回りたいと思った。
なるほどな~~~~って。
これを読んでから、源さんのことが一層大好きになった。
なんか、ますます人間らしいなというか、あの"身近感"は、この彼の想いから醸し出されているのかなって。
この時期に読めて良かった。
外という世界が遠くなっている今、自分の周りのものの変化は、以前よりずっとずっと少ない。でもその中にある「小さな変化」とか「変わらないもの」に気付くこと。そしてそこから自分の思考を飛ばしてみることで、もっと生活を楽しめるのかもしれないなって思った。
文庫版あとがきにあった、この言葉もだいすき。
「なにげない日常」の中には「なにげない日常」しかない。素晴らしいものなんてない。その中から素晴らしさ、おもしろさを見いだすには、努力と根性がいります。黙ってても日常は面白くなってはくれない。見つめ直し、向き合って、物事を拡大して新しい解釈を加えて改めて制作してかなきゃならない。毎日をおもしろくするのは自分自身だし、それをやるには必死にならなきゃ何の意味もない。
源さんがより好きになった。
つづいていく生活を楽しまな損やなっと思えた。
このタイミングで出会えたことに感謝!
また読むど~~!
この記事が参加している募集
ありがとうございます。がんばった日の、コンビニスイーツを買おうと思います。