ことばがわからない
私は長期間、ことばがわからない状態にいました。ここでは日本語。ということになります。
私は医療ミスで誕生したと親から聞いていて。看護師さんが心音を聞く筒のようなものがあったらしく
押しすぎて破水してしまった。という話でした。
私の誕生予定日は2月3日と母子手帳に書いてありましたが
事故で12月に誕生してしまい、長期間生まれたことがわかっていなかったようです。ずっと眠っていて、
すごく楽だったらしい。。。
無理矢理起こして母乳を飲ませても寝てしまい、お風呂に入れると排泄してしまうという
人というよりも水鳥に近い生きもので
私の記憶は2才6ヶ月あたりから覚えています。それは
カルピスの入ったグラスを倒してしまった私を怒鳴る祖父の姿です。恐怖しかない。
祖父が死ねばこの恐怖から逃れることができる。と思っていました。祖父は私が3才になる数日前に他界しました。が
第一子と父親が、まるで祖父が存在しているかのように、恐怖は終わることはありませんでした。
暴言と暴力。そこに借金が加わって
世界は恐怖しかなかったです。
保育園費をケチった結果、人間に馴染めることに失敗して、恐怖は増し、日本語を話すとか覚えるとか使う機会を
完全に失います。
人間が怖くて喋りません。
タチが悪いのは『ひとりはいけない』。もういじられるわけで。恐怖です。
声が出ない。ウィスパーボイスで。これは歌うことでわりと解消されるように思います。
声の出し方に苦労はします。
小学校の勉強の時間は私はことばがわからないので勉強というよりも、すべての教科が
写経の時間でした。
書き写しているだけで、意味はわからない。
それでも学校には行かなくてはいけない。
行きたくない。でも無理矢理学校へ行くように家から追い出され
泣きながら学校へ行き、学校でも泣いていました。ことばがわからないからです。
酷い話ですが、小学校の先生の中で私の隣りにいた子に
私に勉強を教えるように押し付ける。ということもありました。その子はいい子でしたが
周りは極悪でした。
そんなものなんですよ。
小学生4年生までは完全に全教科写経の時間で。恐ろしいのは書道大会でした。みんな親とか祖父母とか
書き初め用の筆!とかいう一生は使わない筆を買ってくれるらしく、すごい太い筆を持ってくるんですけど、普通の書道用しかない自分が
恐ろしく貧困だと思い込んでしまい、更に気落ちしていく。という。
しかし小学5年生の時の『家の中の事故』で、意識が落ちてしまって、気がついた時にぶん殴られた時に
『ことばがわからないと殺される』と瞬時に理解すると
国語だけ!
ほんとうに国語だけはわかるようになりました。国語だけは勉強できる人レベルまでわかるようになりました。
ことばがわからないと殺される。というのは
善人は悪人にお金を取られるだけ吸い取られ、最後は殺される。みたいな感じです。
勉強はわからないまま終わったものもありましたが(こんな国ないよ)個人差も当然ありますが
中学2年生くらいになる頃には、勉強ができないくらいまでにはなれました。ことばがわからないから、勉強ができない。まで、持っていけるんです。ことばは完全にわかるようになっているんです。勉強はできませんが。
得意不得意はあります。それは少なくとも
あなたは日本語はマスターした状態だとみなしていいわけで。日本語はわかるわけです。勉強ができないまでは持っていけたわけです。
ただ、義務教育は単位制ではないので、評価されて終わります。ハンコばーん!偏差値低ーい!ばーん!という感じですが
実は勉強というのは『人から評価されて気持ち良くなって終わり』というのは
違う?ような?
たぶん勉強というのは、極めることのように思います。どうしたらいいか。どうしたら
日本が良くなるか。
みたいな。ただここでも『人から評価されて気持ち良くなって終わり』みたいなばかが多いような気がします。
『人から評価されて気持ち良くなって終わり』はヤバいやつで、何杯でもごはん食べたい。みたいなバケモンです。
『結果が知りたい』とか
『終わりたくない』とか
人の評価はどうでもいい。というのが
ホンモノじゃないか?というふうに
私は思っています。
どうなんでしょうね。うまくお金が回ればいいんですけど、すべての人が一流なんてことはあったら、ヤバいやつで。それは自称。というやつで。
ことばは今はわかる。ただ、世の中は便利になりすぎて、厄介なことが増えたけど
関わらない。という選択肢がある。というのは便利だと思っている。