浮雲 第一篇・第二篇
二葉亭 四迷 23歳。写実主義。
表紙には「坪内雄蔵」(=坪内逍遥)の名前。どうやら当時無名だった二葉亭四迷の名前を表に出さなかったとか。
ただ、「浮雲はしがき」という形で一番最初にしっかりありました。
全体的に、読みやすくて今の文庫本に何となく近いスタイルになってきたように感じます。
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ナシヨナル、フオース、あと、ルビ(ふりがな)をふってくれていてとても親切。
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二葉亭四迷は東京外国語大学でロシア語を学んでいました。
ようやく文字がふつうに読めるようになってきました。
二葉亭四迷はロシア滞在中に体調を崩し、日本に帰国中の船の中で帰らぬ人となりシンガポールにて火葬。ロシアの寒さが原因だったようです。
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裏表紙、パステル調のレッドピンク。とても上品。
HRはおそらく出版人かな?(写真下)と思います。