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暗夜行路

暗夜行路 1943(昭和18)
志賀直哉 1883〜1971

秀選名著復刻全集 近代文学館

志賀直哉 60歳。

長編小説。大きくてずっしり重たい「百科事典」のような本。表紙は文字のみですが、本体には挿絵が8枚も入っています(ページに貼り付けているタイプ)。

箱の中に入っていました
本体、カバー 白とネイビーの対比が鮮やか
どーんと迫力満点!
題字 小林古径
赤絵人物図 梅原龍三郎
挿絵、見返、題字

これまで数多くの本を紹介してきましたが、「口絵、挿絵」を担当した人の名前が紹介されていない場合がほとんどでした。ところがこちらの本では1ページを使い、丁寧に紹介してくれています。(ありがたい)

本の装丁には著者の思いがこめられています。なので私としては是非知っておきたいのです。

古赤絵皿図 梅原龍三郎
茄子 小林古径
仔猫 榊原紫峰
馬 坂本繁二郎
神狗 佐藤清蔵
百合根 武者小路実篤
人形を持てる少女 安井曾太郎
さくら 安田靫彦
「暗夜行路」にはかなりの年数がかかったようです
めちゃ分厚い・・!

著者 志賀直哉
発行所 座右宝刊行会

白樺派、近代文学を代表する小説家の志賀直哉。明治〜大正〜昭和と生き抜き、1949年に文化勲章受賞。米寿88歳でこの世を去りました。

個人的には・・著者が引っ越し魔だったのは意外でした。でもさまざまなところに住むというのは、それだけ新しい気づきが増えるということ。小説家にとって貴重な経験が積み上がるのでしょうね。

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