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留女

留女るめ1913(大正12)
志賀直哉 1883〜1971

特選名著復刻全集 近代文学館

志賀直哉 30歳。
志賀直哉の祖母、留女。親の子育て方針により祖父母に育てられたとか。

「祖母の為に」
「なんといっても、もう祖母だけだ」

けっこう重みがある言葉ですね・・

あと、志賀直哉と父親の長年の確執。若いときから何をやっても父親に反対される。そして家出。各地さまざまな場所に移り住む・・・とはいっても、そのおかげで「城の崎にて」などの名作が生まれたわけですが☺️

実話に基づいた「和解」という小説を読むと志賀直哉の親に対しての心境がわかるかもしれません。

著者 志賀直哉
発行所 洛陽堂

悩ましい親子関係。ちょっとしたことでモヤモヤさせられたり、いつまでたっても平行線だったり、身内といっても理解不能だったりとどこの家でもありそうな親との問題。志賀直哉もいろんなことをしてきたんだなぁ☺️

本の装丁はしっかりとした麻布。素朴な薄いベージュ。表紙の文字とデザインはグリーン。いたってシンプルな仕上がりとなっています。


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