夏木立
山田美妙 20歳。尾崎紅葉と幼友達。
地味な表紙ですが、中を見ると繊細でやさしい感じで全体的にていねいな印象です。
表紙をめくると鮮やかなオレンジ色のページ。パラフィン紙が綴じられています。
明治二十一年、五月のはじめ 美妙齋主人
この頃になると浮世絵風から現在の漫画に近くなってきています。
終 をはり
山田武太郎(山田美妙の本名)
・・・
明治21年。1888年。同じ数字が三桁並ぶ年ってめずらしい。
このあとは1999年、2000年、2111年。2222年はなんと四桁です。いったいどんな世の中になっているのでしょうか。
ちなみに「雪中梅」を書いた末広鐵腸と同じく、フィリピン独立運動にはかなり関心があったようです。