再会

 
 透明な並木道の先にあなたは待っている
 わたしはひとりで歩いたすこしの距離と
 永いかなしみの時をおもいだし
 そっと枯葉をふみしめる
 それをすべて知っていて
 あなたは手を振る
 冬の陽に照らされて
 ふっくらと笑って


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