報復の高度



 ある地層めがけて落下した
 骨格と蛋白質の粘土は生涯を
 微笑みながら送り砕けた
 露わになった気管支にくすぶる
 火種が夜に蒔かれると
 夢の芽の群生する野辺は燃えていく
 不眠を抱えた頭が沼に沈むまで
 執拗に高度を測りながら


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