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「子供は勝手に育つ」と感じた、父との別れと息子の成長

最初の note は「子供は勝手に育つ」と実感した話。

わたしの3才の息子が
親が教えたつもりはなくても、やさしい子に育った経験についてお伝えします。

お母さんになって、「思い通りに子育てできない」と感じたことはありませんか?

私はそれでいいんじゃないかと思うんですよ。
だって「子供は勝手に育つ」と思うから。

例えば、親が教えていないのに
…うちの息子やさしいんですよ。

やさしさって、
「やさしい人になりなさい」って
毎日言ったとしても
育つ性質じゃないから、ふしぎです。

いま息子は3才半です。
ちょうどイヤイヤ期のピークを
過ぎようとしているところ。

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親としては、息子と接していて
イライラしてして
余裕がなくて当たってしまうことだらけ。

大声で叱ることも
いじわるを言ってしまうことも
たくさんある。

それなのに、やさしい子に育ってるのです。

このやさしさを育てたのは、彼の経験だと思います。例えば、3才に満たない時に経験した祖父との別れ。

あれは半年前、彼は病気のおじいちゃんが旅立つのを見送りました。

当時3才に満たなかった彼は
夜中の11時に突然起こされました。
そして、タクシーで
病院に連れて行かれました。

そこでおじいちゃんを、母親たちと見送りました。

夜の病院も
火葬場で見た棺も
骨になったおじいちゃんも
きっとこわかったはず。
それでも、彼なりに受け止めていたのです。

その事がわかったのはお別れから
一か月ほど経った頃しょうか。

保育園からの帰り道
息子は私に聞いたのです。

「お母さん、おじいちゃんは星になったんでしょ?」

「お花を入れたよね。」

火葬場でお花をいれて、おじいちゃんを見送ったときの話を始めたのです。

きっと、息子の父親が
「おじいちゃんは星になったんだよ。
みんなのこと空から見てるからね」
そう声をかけたのを覚えていたのです。

小さいながらも非日常の中で
事実を受け止めているのにおどろきました。

そして数ヶ月後。
彼はまた、保育園の帰りに

「お母さん。」
「みらい、星になりたくない。」

「お母さんも星にならないで。みらいのお友達なんだから」と言いました。

夕方だから寂しくなったのか
保育園でお別れのシーンのある
絵本でも読んだのか

なんで自分も、大好きなお母さんも
いつかいなくなることを知ったんだろう。

気の利いた言葉が出ないわたしは
「そうだね。お母さんもそう思うよ。」
「みらいのこと大好きだよ。」
そう言うのがやっとでした。


実はそれまで「息子といっしょに、父を見送ったこと」が心に引っかかっていました。

「見送ってくれてありがとう」と思う一方で
「こわかったよね。大丈夫かな」て、
心配だったんです。

でも一見マイナスに思える経験も
彼の心のだいじな部分を
育ててくれているようです。

今はイヤイヤ期で
「いやら!いやら!」とぐずるし、
とても人見知りする。

お友達といれば
ケンカをすることだって沢山ある。

そんな様子を見ると
「この子はとくべつ
気が荒いのでは」と心配になることもあるよ。

でもね、あなたは優しい。

大好きなおやつのグミが
一袋に5〜6個しか入っていなくても
「お母さんも食べな。」

遠慮すると
「なんで?おいしいよ。」
と不思議そうにするあなた。


ぎっくり首になったお母さんに
(...ここで、腰じゃないのがダサいとこなんだけど)「首痛いんでしょ。早く治るからね。」
そっと、小さな声で話しかける。

実家に帰ると
「お祈りする!」と
おじいちゃんに手を合わせる。

そして「星になったんだよね。箸を使ったよね。」と火葬のことを思い出して、おばあちゃんに話しかける息子。

心の中の大事なところは
ちゃんと育っている。
あなたが経験をかてに、自分で育つ力を信じているよ。

あなたが生まれた日。
あたたかく湿ったまま、
私の胸に乗っかっているのが
いとしかった。

でもふにゃふにゃすぎて
抱っこがこわかった。

生後半年を過ぎて
抱きしめられるようになった時。
手をつないで歩く今も
何度もわたしたちに愛を教えてくれています。

ありがとう。
わたしもたくさん愛してるって伝えるよ。

愛って生きていてほしいって願うこと。
「星にならないで」って、愛してるってこと。

子供の「自分で育つ力」を信じて、
いろんな経験に子育てしてもらって大丈夫。








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