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子宮の中の雨音

あめ が降っていた

と、言う子もいるそうです。
生まれる前の記憶の話しです。

両手で両耳を塞ぐと聞こえる、自分の中の音。
その音でしょうか。


記憶の回路は、3歳くらいまでの子どもとそれ以上の子〜大人では違う道を辿るそうです。
スピリチュアルな話しではなく脳科学的な話しです。
3歳くらいまでの脳は原始的で未発達な記憶回路だそうです。3歳くらいに、ようやく大人と一緒の記憶の仕方、回路に完成するそうです。
ちいさな頃の事を思い出せないのは、この記憶の回路の辿り方が発達の過程で変わってしまうので、思い出せなくなってしまうんだそうです。



わたしの子どもは、女の子ひとりと男の子ひとり、2人います。

「NHKのいないいないばぁ」が大好きでした。
耳としっぽがみどり色で、からだが白い
''ワンワン"が出てくる番組です。

ワンワンのDVDをたくさん持っています。
その中で、
浮き輪になった雲がワンワンのお腹に挟まって、ワンワンはお空に飛んでいくシーンがあります。

わたしの2歳の子どもは、怖がりました。

怖い雰囲気は全くありません。
たぶん、産道の記憶とかぶったのだと思います。

生まれてくる時、産道で赤子は頭蓋骨を重ねて歪めながら出てきます。
締め付けられて呼吸できない…

生まれる時、生まれる方も相当な恐怖と苦しみとがあるのでしょう。

あと、長靴がトンネルを抜けていくシーンにも、怖がっていました。

わたしには生まれる前の記憶はありません。

ハイハイの時期でしょうか。
薄暗い場所で、下に赤いビニールのフロアマット上に机の天板があるような光景…
その記憶が一番古い記憶です。




お風呂の最後、
たっぷりのお湯が張ってある浴槽につかったまま風呂栓を抜きます。
減っていく浮力がついに無くなって、浴槽の底に重く取り残された身体を感じる時、
新生児の心もちとは、こんなだったのだろうか?
と、思いを馳せます。
首も腕も脚も重たく、そこら中硬い、薄寒い。
自分と外の世界の境界線、わたしを包む肌をざわざわと感じる。

あとは、腕に脚をバタてかせて這い出すだけ。


わたしは、七五三、成人式、結婚式の髪飾りを製作して販売しております。

その節目節目を迎えたお客様は
(自分もそうでしたが…)
走馬灯のように、赤ちゃんの頃〜いままでの成長、巡らせているのではないでしょうか。

成長をただただ祝い、
これからを強く強く腕に脚をバタつかせ這い、
いつかは馬のように駆けていけと願っているのではないでしょうか。


その想いに…

寄り添うに相応しい花を作ります。


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koubou花翁hanaokina

祝わなければ過ぎていく日常。
思い立ったら吉日、今日がハレ日。

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