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男が35歳までにそなえておくべきこと| #まずモテ 36号

 故・野村克也監督の「そなえ」という本を読んだ。

 あなたがプロ野球ファンならずとも、野村克也監督の偉大さについては、あらためて説明する必要はないだろう。

 この本では、「プロ野球選手としてのあり方」(一般的に、プロ野球選手の全盛期は35歳頃までが多い)を語ると同時に、我々一般社会においても活用できるよう、さまざまな教えが散りばめられている。

 戦いの現場が違っても、本質というのは共通するのだ。

 たとえば、「プロ野球選手は自分の欲望からスタートしてもいい、いやそうすべきだ」という話の流れで、下記のような記載があった。

欲と言うものは人間を成長させる原動力になる。「こうしたい」「これが欲しい」と思うからこそ、人は努力するし、頑張れる。私だって今だ、いくばくかの欲はある。
しかし、その欲に凝り固まってはいけないのだ。良い結果を出すためには、「欲を出発点にして、最後は欲を捨て去る」必要がある。

 これにはすごく共感しており、だから私は常々「モテたい欲求、ヤりたい欲求を隠す必要はないから、前面に押し出して行け!」ということをお伝えしているつもりだ。

 また同時に、いつまでもチンポ脳で欲望に溺れるのではなくて、人生全体を最大に楽しみ切るために、学びや仕事、哲学等に関しても深堀りしようというメッセージは、私が伝えたいことそのものである。


 他にも、このようなところにもラインマーカーを引いた。

「ファン」「エンジョイ」には、意味の違いがある。「エンジョイ」には、「持てる力を全て出し切る」と言うニュアンスが含まれると言う。スポーツの試合などで全力を尽くすことで充実感を得られる。それが楽しいのである。

 これについては、ここ数週間引き続いて述べてきた「没頭体験」そのものであるから、読者諸兄はもう、十分に認識済みだと思う。

 「ファン」の楽しみ方も、たまにはいいけれど(ワンピースFILM REDを見るような…)、しかし、エンジョイこそが男を成長させつつ、また幸福も最大であるから、大切にしてほしいと思うのだ。


 その他、このようなものもあった。

メモをつけよう。メモをすることが癖になると感じることも癖になる。メモをすると言うのはもう一度新たに感じることでもあるのだ。人間は忘れる生き物だから人間の記憶力ほどあてにならないものはない。書くことで脳に刻まれる情報量が、単に読んだり聞いたりしただけの時より格段に増える。

 メモについては日頃あまり言及していないが、私も十分にメモ魔。

 メモの変わりに、思いついたことやあった出来事を、ツイートや日記にしている。

 何らかの形でアウトプットをすることが肝心であるという点に置いては大いに首肯するものであり、私も「アウトプット」の重要性については繰り返し述べてきたつもりだ。

 (あなたも習慣になっていてくれたら嬉しい。というか、読むだけでは意味がないから、絶対に習慣にしてほしい


 このように、「そなえ」の中には、重大なメッセージがたくさんあった。

 だからこそ今日は、ハナ版「そなえ」を語りたいと思う。

 野村克也監督が野球のプロなのであったら、ハナは恋愛のプロである。

 だからこそ、読者にとって大切なことを伝えられると思う。



1)がんばることについて

 「そなえ」の中で一番好きだった文章は、これだ。

 この一冊の中で、たった1ページだけを選べと言われたら、即答でここを選ぶ。

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