[読書]お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした! プチ鹿島政治コラム集
プチ鹿島さんは本の中で新聞を14誌購読しているとおっしゃっていて、コラムも新聞の読み比べを元にした考察などを元に書かれています。
コロナのワクチン対策なども、この新聞ではこう書かれていてこっちでは・・・と書かれると、当時そんなことあったなぁと思い出すと共に当時とは違う視点で出来事を振り返ることができたりして新鮮に感じました。
本屋では政治評論のコーナーに置いてありましたが、難しい法案について語るとかではなく下世話な感じで政治のあれこれを面白がっているので普段、政治を見ていない人でも面白く読めると思います。
もちろん、読み比べだけでなく知り合いのジャーナリストの意見なんかも載っていて興味深かったのは、菅義偉が「負けの込んだギャンブラー」だと言う見方。
確かに首相になってからのどう考えてもダメなのわかるだろうと言うような判断をし、コロナ対策で後手に回っている感じはリスクの高いギャンブルに手を出して結果を待っていると考えればしっくりくる。
競馬や競輪のように結果がすぐにわかるものなら別ですが、政治のように結果が後にならないとわからないものでギャンブルされると「負けた」と認めない限りは負けにならないんですよね。
ギャンブルで負けてないと思い込んでる状態で外野に色々言われると聞く耳持たなくなるのもわかるし、聞く耳持たなくなる結果助言してくれる人が消えてくのもわかる。
そうして外部の情報が一切入らなくなると、次のギャンブルでは前回の負けたギャンブルの時以上に、賭けのレートがわからない状態で賭けをすることになるという負のループが完成する。
この本を読んで、新聞や週刊誌を読むときの見方が変わった気がします。
今後は以前より面白く政治も楽しめそうです。