しまったあ!!
舞台では
思わぬ事故が
起こる場合があります
舞台上は危険がいっぱい!!
いくら気温が高くなっても
舞台の上で練習中
サンダルは厳禁です!!
足の指はちょっとどこかに引っかかっただけで
結構簡単に折れちゃいます😱
爪も剥がれます!!
衣装としてサンダルを履かなくてはならない時もありますが、
練習中は❌です!!
高いヒールももちろん危険⚠️
カクッと捻挫も簡単に起こります
足には とにかく 要注意!!
と、日々細心の注意を払っていますが、
事故は起きてしまいました!!!
練習中から
舞台の床に敷いてあるカーペットが
しっかりと床に打ちつけられていなく
波打っている場所があったので
ここに躓いたら危険だな〜
と、何度も思っていました
しかし何事も無く
プレミエは無事成功でした!!
が、2回目の公演で
やられました!!!!!
公演は最後まで無事に終え
出演していた合唱団員全員が
カーテンコールに出るため回転舞台上で
待機していました
待機場所は余りにもせまく、
皆がひしめき合っていたので、
床に敷かれているカーペットが
めくれていた事にだれも気付いていませんでした。
こともあろうに
それはわたしの足元にあったのでした!
カーテンコールには皆
エネルギッシュに出ていく事になっていたので
Go サインが出ると
待ったなしで皆走り出しました!
私も一歩を踏み出したところ
まさに捲れ上がっていた箇所に
思いっきりつま先が引っかかり
バランスを大きく崩して膝を捻った状態で
全身の体重がかかり
床に踏み込む状態になりました
物凄い痛みが膝に走ったのですが
それを隠すように
カーテンコールに出て
お辞儀をしました
もう普通に歩くことができなく、
びっこをひきながら歩いて行くので精一杯でした
・・・
その次の日から
見事に病欠
捻挫だと、まあ2週間と言うところかな?
と考えながらお医者さんに見てもらうと
「ああ、これは結構やりましたね。
半月板と十字靱帯の損傷です。
まず2カ月休んで様子を見てみましょう」
えええ!
2ヶ月間舞台に出られないんですか?!
数日前にプレミエがあり
実は小さいけれど
ソロの役だったんです!
という事は全公演キャンセルですか😭
うおおおお
悲しすぎる!
小さな怪我だと思ったのに
とんでもない勘違いでした。
私たちの舞台では踊ったり走り回ったり
かなり動くので
足の怪我は
致命傷です!
バレエダンサーがこんな怪我をしたら
ワンシーズンもう出られないそうです!!
せめてもの慰めは
その日はテレビ中継があったので
ソロの箇所がTVで見られたという事でした。
足を引き摺って出たカーテンコールも
しっかり映っていましたが…
その日から2週間は絶対安静で、
その後
2ヶ月間膝を動かさないように
ひたすら横になり
セラピストの指導で
リハビリを開始しました。が
それ以外は全く動くことができませんでした!
他は絶好調なのに動けないというのはもう最悪
とにかく足に体重をかけられないので
お医者さんやセラピーに行く時も
松葉杖で行きます
こちらの松葉杖、
年配の足の悪い方が外出に使っているものと
基本的に同じデザインです。
街中や病院で松葉杖を持っている方に遭遇すると
ああ、同志に巡り合った、とばかり
「ああ、お前さんもかい?」
と話しかけられる事が多いのなんの。
そしてしばしお互いの怪我・治療歴の話で
盛り上がる事になります。
こちら、ヨーロッパの人々はオープンで
怪我人や子連れ、くしゃみが出た!など、
色々なシチュエーションで
とっても気軽に
話しかけてきてくれます🤩
なので
こんな状況の私、
街中で声をかけられる頻度が
爆上がりしています
自分が膝を怪我して始めて
気がついたのですが
膝に不調を抱えている方って
本当に多いんですね!
そして、一度怪我をすると
なんと長引くことか!!
長期で仕事を休むことは
仲間に大きな負担をかける事になってしまうので
とても心苦しいものです
しかし、
いくら試しても
私の膝はもう私の知っている
感覚はなく、
動くことが出来ません。
簡単なステップも
床の上に座ることなんて想像もつきません
観念して
養生に努める事にしました。
日常生活も
びっくりするくらい
全くできませんでした
5分と立っていられないんです。
幸い家事は
旦那さんと2人の息子達が
全て受け持ってくれたので
歩けないお姫様状態で
申し訳ないくらい快適に
過ごすことができました。
結局2ヶ月超の治療期間が過ぎ、
お医者さんは
いや、まだまだ治ってませんよ
とおっしゃいましたが、
日常生活はほぼ支障なく
動くことができる様になったので
舞台上での膝に負担がかかるアクションはしない、
3週間に一度の来院、
セラピーをする事
等を約束して
仕事に復帰しました!
舞台監督も事故の事を知っていたので
復帰した私を見て、
難しい動きのある演出の箇所は
他の仲間にしてもらい
問題のない動きができる様配慮してくれました。
感謝です♪
声はばっちりでるのでこちらで頑張ります!!
そしてシーズン最後の公演も
無事クリアできました!!
しかし、治療はまだまだ続きます!!!
後日、歌劇場の
バレエダンサーと話す機会がありました
彼にバレエダンサーは怪我をしたらどうするのか?
と聞いてみました。
彼は
「怪我〜?!
そんな事が起こるなんて考えたくもないよ!!!
でもね、
ダンサーは痛みとの付き合い方が
違うんだよ。
一度故障が起きると
痛みはずっとついて回るから
練習前、出演前のウオーミングアップ
そしてストレッチを
注意深くやるんだ。
だからバレエの子達は舞台袖で
いつもストレッチしてるでしょ。
そして一度舞台に上がったら
集中力で踊り切る!!!!
そのあとはまたすぐに
クールダウンするんだ!
そう、痛い時も多いけど
僕たちは常に動いていないといけないんだ。
(彼らは、私たち合唱団より遥か長時間劇場にいます)
だけど、
歳をとると故障があちこちに出て辛くなる人が
多いのも事実
背骨が曲がらなくなってしまったり
足も曲げれなくなってしまったり。。。
でもそれでも皆んな踊るのが大好きなんだ❤️」
バレエ団の彼らはもう10代で舞台に上がり、
30歳を迎えるともう大御所です!
若いうちに最高のパフォーマンスを踊りきり、
退職時もまだまだ若いのです。
そんな短い時間で思い切り全てを使い切る
時間の使い方が私とは全然違う!!
と、とても頭が下がります
かっこいいなあ〜
私も怠けずにしっかり体とお付き合いしていこう!
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