こども扱いされたい
仕事中などに誰かが「は〜疲れた〜」と言うと、すかさず
「疲れますよね〜〜!人生って!」
と言ってしまう。
「え、人生??そこまでは疲れてないんだけど‥‥」
「大丈夫?津田ちゃん」
などと返される。
わたし的には疲れているのだ、人生持ち出すレベルで。
そんな中、おじさまにまで冷たくされたりすると本当に壁に向かってうずくまりたくなる。
私が好きになるのはいつも2〜30歳以上年上のおじさまだが、自分が年下扱いされていると感じたためしがない。
それは対等な関係性だからとか私が大人っぽいからとかではなく、たぶん必死で背伸びしてるせいだと思う。
格好も、言葉遣いも、振る舞いも。
もう背伸びし過ぎて脚がつりそうなぐらいだ。
私はいい加減いい大人だが、ほうっておくと馬鹿なお子ちゃま感が丸出しになるタイプだ。
10代で心の成長が止まっている感じ。(止まりすぎ)
昔は、おじさまとこんなに年も離れているんだし子供っぽくても許されると思っていた。
しかし、私の好きになるようなおじさまは大抵大人っぽい女の人が好きなのだと気づき、極力こども的な部分を押し隠して大人っぽくおすましするようになった。
おじさんに恋愛対象として見てもらうコツは、とにもかくにも大人っぽい雰囲気を醸し出すことだと悟ったのだ。
しかし。
いかんせん中身がついていかない。
本当は、おじさまの前でもはしゃいだり甘えたりしたい。
そしてこども扱いされたいのだ。
*嬉しかったこども扱いの事例*
その1
真冬なのにおじさまと会うからって気取ってノースリーブのニットを着ていた時のことだ。
ホテルのバーを出たところで私はまだ手にコートを持っていたのだが、
「外に出る前に着なさいよ」
と言われ(こどもへの注意みたい‥‥!)と心で思って嬉しかった。
その時おじさまがコートを着せてくれたりまではせず、私が自分で着るまでバッグを持っていてくれただけなのもちょうどよかった。
その2
おじさまとタクシーに乗っていた時に、
「じゃあ運転手さん、僕はこの辺で降りるので、この子はこのまま真っすぐ行って三原橋の辺りで降ろしてあげて下さい」
と言われて(え〜『この子』だって!こども扱いしてくれてる!)と思って嬉しかった。
その3
嫌なことがあって私が泣きたい気持ちで「こんなことがあったんです〜〜」と訴えた時、
「それはこうすればいいんじゃないですか」
と至極真っ当なことを言ってきたので、
「そういう解決策が欲しいんじゃないんです。『よしよし』って慰めてくれればそれでいいんです」
と言ったことがあった。
そうしたら次から本当に「よしよし」と言ってくれるようになった。
私としては「よしよし」は例えとして言っただけだったのだが、実際に言われてみたら本当に満たされた。
ねんねこ半纏でくるまれてあやされているような気分になって嬉しかった。
‥‥‥‥。
もうエピソードが些細すぎてうまく伝えられる気がしないのだが、こんな些細なこども扱いをされただけで喜ぶ人間なのだ、とおじさまにはわかってほしい。
私はなんでも一人でできるいい子ちゃんじゃないのだ。
世の中にたった一人で立っている気がして疲れる時だってあるのだ。
そんな時はどうか、こども扱いをして頂ければと思う。
大人として見つつのこども扱いをお願いしたい。
(ちょっと何言ってるか自分でもわからなくなってきた)
その1のおじさま
その2のおじさま
その3のおじさま