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永遠が無いことはわかっている

私はおじさまを好きになる時「約束はいらない」と思っている。
未来の話はいらないという意味だ。
そもそも好きになるおじさまが約束なんぞできない相手だという場合もあるが、たとえそうじゃなかったとしても、永遠に続くものなんて無いと思っているのだ。


テイラー・スウィフトとNFLのスターの1人トラヴィス・ケルシーが付き合い始めたらしいという話を聞いた時、私は2人とも好きなので「超・大ニュース‥‥!いいじゃん!」と思った。
だけど、先日ケルシーがテイラーと過ごすために9億円の家を新たに買ったと聞いて「え、もう!?日にち浅すぎない!?もう少し様子を見てからでもよかったんじゃない?」と思った。(友達か)
これで3ヶ月ぐらいで恋が終わっちゃったら淋しくない??と思ったのだ。
大きなお世話すぎるし、ケルシーにとっては私の水着よりも安い買い物なのかもしれないけども。


私の好きになるおじさまは、もともと自分から進むタイプじゃないのか、先に愛を告白してくれることがまあ少ない。
そもそも、おじさんというのは年も年なので社会的なことやら家庭的なことやらがあるのであり、容易に恋愛沙汰に巻き込まれるわけにもいかないので自制もしているのであろう、ちょっといいムードになってもブレーキをかけているのがわかる場合もある。
だから、私は自分から押してしまうことが多い。


おじさまに急に電話してごはん連れて行って下さいとか言っちゃったり。
実はおじさまのこと素敵だなと思ってましたとか言っちゃったり。
話したことも無いおじさまに自分から連絡先を渡しちゃったり。


すると、おじさまが振り向いてくれたりする。
驚きながらも喜んでくれたりする。
下手すると、
「罠かもしれないと戸惑いました」
「絶対ハニートラップだと思った」
などと言われたりするが、ともかく私が本気で好きだということがわかると、そこから素敵な雰囲気に包まれて、めくるめく幸せな恋が始まる。
私はどんどんおじさまのことを深く好きになっていき、おじさまもすごく素敵な言葉をくれたりして、夢みたいな熱い日々が続く。


いやいや。
待て待て。
続かないのだ。
幸せな時間は短いのだ。
カップルは最初が熱々であればあるほど別れるのが早い、とは巷間よく言われることではあるが、本当にそう‥‥。(暗い)


もちろんずっと熱々な二人も知っているし、熱々期間が終わってからも落ち着いてお互いずっと愛し合っている二人もたくさん知っている。
しかし、私の場合これがなかなか‥‥。
しばらくすると飽きられちゃうんだか、おじさまの気が済んじゃうんだか、我に返っちゃうんだか知らないが、ともかく『永遠というものは無い』と身に沁みてわかるのだ。
そういう恋を繰り返してきて、すっかり自信が無くなったのだ。


そもそもおじさまとしては、それまで普通に生きていたのに私みたいな自制心の足りない女がぐいぐい来ちゃって、そんな気はなかったのにややこしいことになった、みたいな感じなのかもしれない。
どっちにしても私の気持ちだけはいつまでも冷めないので余計につらい。
私の気持ちだけ永遠??ここに永遠があった??みたいな。


先々に自分が淋しい思いをしないよう、心を鎧う癖が付いたのかもしれない。
「愛してるよ」は嬉しいけど「ずっと愛してるよ」だと不安になる。
それはあり得ないな‥‥と冷静に思ってしまう。
だから、今花野のことを愛してくれているならそれで十分です、と思う。











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