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「分散恋愛」みたいなもの

彼から続けて冷たくされたり、長く放っておかれたりする時に、別の男の人と会ったりすることは是なのか非なのか‥‥。
深刻な問題だ。(私だけかも)


もちろん男友達と会うのは全然問題ない。(と思っている)
問題は、そうじゃない男の人に会う場合だ。
あきらかに友達ではない‥‥と言って言えないことも無くは無い人の場合だ。


淋しいからって他の人と会っても何の解決にもならない、と冷静な時は思える。
手っ取り早く気は紛れるかもしれないが、余計にややこしくなる可能性だってある。
そんな手段は劇薬なのだ、とわかってはいる。


だけど、心が弱りきっている時は
(せめて彼が妬いてくれたら自分の気持ちもやわらぐのでは‥‥)
(この膠着した現状が変わるのでは‥‥)
とかぐちゃぐちゃになった頭で考えるので、そんな劇薬が一見効果がありそうに見えてしまうのだ。



「分散恋愛」という言葉を知った時は、心の底から(なるほど‥‥!)と思った。
「好きな彼のことを思い詰めすぎないように、適度に他に恋愛対象(あるいはセフレ)を作る」みたいな意味だと思うが、何が新鮮だったかって、それが自分をコントロールするための対策として考え出されたものであるという点だ。


淋しくてつい浮気したとか、なりゆきで二股になったとかじゃなくて、大好きな彼との恋愛をうまくいかせたいがために意図的に気持ちを分散させよう、という。
ワインをたくさん飲むと酔っちゃうからお水も一緒に飲んでおこう、みたいな感じで。


重い仲間たちよ‥‥涙
きっと今まで苦しい恋愛を重ねてきたんだよね。
わかる〜〜〜。
好きっていう気持ちの大きさが彼と釣り合わなくて重たがられちゃったり。
距離置かれちゃったり。
超わかる。私みたい。
それで一所懸命気持ちを安定させる工夫を編み出したんだろうな、と思うと泣ける。
分散恋愛、よく思いついたよね。
いいと思う。あり、あり。


‥‥でも‥‥。
私の場合はメンタルが重い上にハートも弱い人間なので、
(自分がされたら嫌なことは相手にもしにくいな‥‥)
(そんなことするのはやっぱりおじさまに対して不実なんじゃないかしら‥‥)
とかなんとか、変なところで義理がたくなってしまって結局実行に移せない。
(っていうかさ〜。そんなこと言うならそもそもおじさまの方が不実なんじゃなくって??)と心の中でブーブー言うぐらいが関の山だ。


結果、何も実行できず、何も状況は変わらない。
自分の気持ちは悲しいままだし、妬きもちひとつ妬いてもらえないどころか、彼のことだけが大好きな聞き分けのいい子ちゃんだと思われたままなのだ。(実際彼のことだけが大好きなのだが)



そんな中、気づいたことがあった。
私がnoteで過去の恋愛の思い出を書いているのって、はからずも"分散"なのでは?ということだ。


現在進行形で愛しているおじさまに対しての苦しい思いから目を逸らして、過去に愛していたおじさまたちの記憶をほどいて眺めることによって、ものすごく気持ちが紛れるのだ。
甘さも切なさもよみがえるけど、実際に行動しているわけじゃないから彼への後ろめたさもない。
これを分散と言わずして何と言う。


ひょっとしてこれ、最高の解決方法じゃない??
私と同じような人に共有した方がいいんじゃない?!


と、勢い込んでこれを書き始めたのだが、よく考えたらこんなことをグダグダ考えている事からしてが、何も悩みを解決できていない証拠だと気づいてしまった。


恋愛の苦しさって容易に解決できないものだよね、重い仲間たちよ‥‥。



暗い。
秋だからかな?
気持ちの暗さで季節を知る今日この頃だ。

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