在宅ワークをするために、引っ越すことにしました。【夫婦二人暮らしでテレワーク物件をどう選ぶ?】

「テレワークをし始めたら、家がせまくなっちゃった!」

夫婦二人で1LDK。私だけが在宅ワークをしているときは、今の家でもなんとか仕事と生活を両立できていたのですが、夫のテレワークがはじまった途端に、

「デスクが足りない」

「チェアも置けない」

「リモート会議が同時にできない」

と、毎日仕事場に困る日々! 少し前から引っ越し先探しを始めて、コロナ対策をしながら物件を見て、7軒目にしてようやく「次はこの家だね」という住み家を選ぶことができました。

「コロナ禍で、在宅ワークのための引っ越し」という貴重な経験ができたので、今回私たち夫婦が家探しのために選んだポイントや条件を、ここに書き残しておこうと思います。


(1)我が家のワーク&ライフスタイル

最初に、私のことをご存じない方もいらっしゃると思うので、我が家について触れておきます。

【我が家の家族構成&ワークスタイル】
・夫と私(妻)の二人家族。
・現在賃貸住まい。次もひきつづき賃貸で。
・夫は都内勤務の正社員。2020年4月からリモートワーク中(今後もずっと在宅勤務になりました)
・フリーランスの私。2019年4月から在宅ワーク。コロナで夫にデスクを譲り、今はリビングのこたつや深夜帯にデスクを使用(腰とおしりが痛い)

現在の住まいは1LDKで、部屋が2つ(リビングと寝室)しかありません。リビングにはデスク&チェアを1人分置くのがせいいっぱい。モノを減らすにも、生活に必要な家具・家電を捨てるわけにはいきません。

「これはもう、引っ越しだな……!!」

もともと今年の年末に、契約更新となるタイミングでした。引っ越すならば、今度は二人分のデスクが置けるように。ここから「リモートワークができる物件探し」との戦いが始まりました(笑)。

(2)テレワークがしやすい物件の条件

物件探しをするにあたって、不動産屋さんに行くと「ご希望の条件とかってありますか?」と聞かれますよね! 私たちもそうだったのですが、今回実際に希望を伝えるにあたって、こんなことを条件に挙げていました。

【テレワークのために重視したポイント】
・テレワークがしやすい間取りであること(デスクを2つ置きたい)
・リモート会議にも支障がない防音構造
・一日家にいても静かに過ごせる住環境
・自炊するためのスーパーが近くにあること

【そのほかの希望】
・エリアの第一希望は「川越」(隣の市へ引っ越し。環境を変えたい)
・駐車場がある(車は持っていないが、夫の実家が長野県なので今後買いたい)

エリアの希望はもともとあったもので、テレワークになったから、という理由ではありません(どちらかというと、今後のために環境を変えたい、みたいな)。noteでも川越の記事をこれから書いていくかなと思います。

肝心のテレワークまわりでは、間取り。今の1LDKの物件では、2人分のデスクを置くことが難しいとわかっていたので、2LDK以上(45平米以上)で探しました。

★補足★
※一応補足しておくと、リビングダイニングをワークスペースにする方法もあります! ただ我が家では「ちゃぶ台で、ご飯を食べたりゲームをしたい」という生活スタイルなので、デスクを2つ置くことを優先しました。

けれど、広い部屋に住むとなると、必然的に家賃は上がります。家賃を下げるために不動産屋さんからも「アパートはいかがですか? メゾネットタイプもキレイで人気ですよ~!」と言われたのですが、テレワークにはリモート会議がつきもの。平気で1時間~2時間くらい、PCに向かって喋りつづけたりしますよね? 絶対に音が気になっちゃう。

音漏れの心配があったので、できれば防音性の高いマンション(RC造)がいい。1日家で過ごすことにもなるから、静かな住宅街のほうが集中しやすい。

あとは、我が家は自炊が多いので、近くにスーパーがあるとなおよし。駐車場も必要な環境でした。

こんな感じで、だいぶ条件を絞ることができて、2~3ヶ月くらいかけて物件を探していきました。でも、色々と求めすぎると家賃が高すぎたり、逆に家賃を下げると生活のイメージがつきづらかったり、すぐには決まらず……。

我慢ポイントも相談しつつ、ようやく「ここなら、いいね?」という一部屋にたどり着きました。


(3)我慢したポイントは…?

さて、気になる我慢ポイントもまとめます! ざっくり言ってしまうと、テレワークで「部屋の広さ」を取るために、駅からは離れた「駅遠物件」になりました。

【今回我慢したところ】
・最寄りの駅からは遠くなる(徒歩5分→徒歩20分に。バス移動は可)
・コンビニが近くにはない
・イオンもない
・通っている病院に遠くなる(通院するには許容範囲)
・ペット可の物件ではない
・対面キッチンもなし
・家賃は少し高くなる(なので頑張って働きます…!)

コロナ前は、夫も都内通勤していたので「駅チカがいいよね」と話していたのですが、それがなくなったので「駅から離れてもいい(そのぶん家賃が安くなるならば)」という考えになりました。住環境的には静かな場所にもなるので、テレワーク中心ならば駅チカ物件じゃなくていいのかも、と。これはbeforeコロナとwithコロナの今で、大きな心境の変化です。

家賃については、もともと安いエリアに住んでいたこともあって、+1万円くらいのアップに。固定費は下げるのが一番ですが、このあたりは初期費用を減らしたり、お金のバランスも見直しつつ、仕事のモチベーションにもしていきたいと思っています(新しいお仕事、前向きに調整するのでぜひお声がけください!)

(4)コロナ収束後にはどうする?

コロナのことを考えなくていい生活になったら、もしかすると「やっぱり家賃が高いから、また住む場所を変えよう!」と話し合うようになるかもしれません。今はあまりにも変化が多い1年で、先々のことは本当にわかりませんからね……。

正直、こうやって引っ越しができるというのも、賃貸住まいだったからこそで。持ち家であれば、今の住まいのままなんとか仕事場を作ったり、テレワーク用の家具を揃えたりすることになりますからね。お子さんがいらっしゃるご家庭ならば、当然学校や幼稚園・保育園のこともあって、お子さん優先になるはずで。そういった事情も想像すると、私たちは偶然引っ越しという方法を選べたのだと思います。

今回のことを通して感じたことは、私自身はもともと「家=働く場所」という認識があったけれど、コロナ禍でその認識を夫婦共通のものにできたこと。そして、コロナには住まいのあり方まで変えるインパクトがあったこと。この経験は今後の人生にも響いてきそうです。


皆さんは、コロナの影響で働き方だけでなく、暮らし方も変わったな~と思うことはありますか?


【追記】読売新聞社様より取材を受けました

引っ越しの体験談を書いたあとに、読売新聞社様より取材のご依頼をいただきました。

2021年1月1日朝刊の生活面にて、コロナ禍で変わった夫婦の距離感という視点から触れていただいています。


【その後のこと】半年経ってどうなったか?

コロナをきっかけに引っ越して、私たち夫婦も半年ほどが経ちました。新居では、私自身も念願だった「自分専用のデスク」を置くことができて、夫ももうすぐテレワーク歴1年になろうとしています。

「部屋が広くなったぶん、掃除する場所が増えて大変」という新たな悩みも出てきましたが、引っ越しをしたこと自体は、概ねよかったと感じています。駅からやや遠い住まいにしたことも、運動不足の解消になっていますね(自転車を使ったり歩いたりして、体を動かす機会にしています)。

私自身としては、家賃が少し上がってしまうことに引っ越し前は不安もありました。このご時世なので、仕事が減って前年よりも収入が減ってしまったので……。「貯金ができなくなっちゃうのでは?」みたいな感じで。

ただ、夫の会社で「在宅勤務手当」が出るようになったり(もともとなかった制度ですが、社員さんの声で生まれたそうです)、光熱費・インターネット代の見直しもして、バランスは取れたので今はそこまで大きな不安を感じてはいません。これからもお金を稼いでいくためにも、自分たちで「働く環境をつくること」が必要だったし、やってよかったと思っています。

もし住環境を変えることに悩んでいる方がいらっしゃれば、私たちの体験が少しでも役に立てば幸いです。





【あれから2年後に】今度は地方移住へ

埼玉県川越市に2年間住んだのちに、今度は長野県へ移住しました。住まいは引き続き賃貸。現在はアパート(2LDK/鉄骨造)で、夫婦ともにリモートワークをしながら暮らしています。

私たちは以前から地方へ移ることを相談していたので、コロナ禍で一度引っ越しを経験して、「今度こそ長野に行こう」と踏み切ることにしました。

地方移住に関しては、物件探しをすることも大変ではあったのですが、それ以前に心の準備(特に私のほう)が難しいものでした。私の両親との話し合いにもかなり気力を使いまして、話をして、説得して、「寂しいけれどわかったよ」と言ってもらって、ようやく家探しを本格的に進めました。

住環境を変えたり整えたりすることは、人生の中でも非常に大きなイベントだと思います。皆様にとっても、どうかより良いご選択になりますよう、心から願っています。


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橋詰由佳|ライター
noteを読んでくださり有難うございます!創ることを通して、今を生きる人の力になるコンテンツを届けることが私の喜びです。