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SaaSスタートアップ専門戦略的オフショア開発(詳細版)

こんにちは、花井です。この記事はSaaS専門の戦略的オフショア開発の詳細を説明したものです。


SaaS専門戦略的オフショア開発とは

SaaS専門オフショア開発とは、SaaSとスタートアップの状態に合わせて、ベトナムのオフショア開発と国内の開発を組み合わせ適切な開発体制を提供して行くことです。

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スタートアップの中でもSaaSは、KPIや戦略からスケジュールを立てやすく、また求められているものも明確なものが多いです。

例えば、プロダクトをリリース後は素早いグロースハックを行うために柔軟な開発体制が必要ですが、PMFのシリーズAでは徐々にプロダクトの規模を大ききするために、マネジメント層が増え、プロダクトを管理しやすいように、社内のPMが増えてきます。

このようにプロダクトの状態によって、開発体制を変更して行くことは当然行われますが、国内のリソース不足を補ったり、コスト削減のためにオフショア開発を組み合わせた方法がSaaS専門戦略的オフショア開発です。


組み合わせるオフショア開発の種類

戦略的オフショア開発を行うために、発注型・ラボ型・混合型・常駐型のオフショア開発を組み合わせます。

発注型

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発注型は、国内の開発会社に依頼するように、開発を行うことができます。
製作費用は、国内開発の約半分で開発できるため、低コストで開発することができます。

メリット
社内に開発者がいなくても、プロダクトを開発することができる。
スケジュールを管理しやすい
完成までのコストを管理しやすい

デメリット
開発する前に要件・デザインを整理して、要件定義・見積もりを作成するため、開発開始までに時間がかかる。
途中で仕様変更が難しく有料になる場合がある。

向いている用途
試作品開発、小規模の機能追加、補助金などの使用用途を先に決める必要があるもの


ラボ型

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ラボ型は、期間を決めて専属チームで開発を行う開発方法です。
期間内は自由に開発できるため、グロースハックなどユーザーの反応を見ながら開発を行うアジャイル開発などに向いています。
また開発者の交代も自由に行うことができるため、必要なスキルが変わった時なども柔軟に対応することができます。

メリット
いつでも仕様変更を行うことができるため、柔軟性の高い開発を行うことができます。
事前に要件定義や見積もりなどを作成する必要がないため、すぐに開発を始めることができます。

デメリット
期間ごとの契約のため、繰り返しの仕様変更や開発規模の変更によっては、期間内に開発が終わらないことがあります。
開発者を確保するため、契約期間は3ヶ月以上となります。

向いている用途
リリース後のグロースハック、定期的な保守運用など


混合型

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混合型とは、ラボ型の開発チームに御社のエンジニアやデザイナー、PMが加わった開発チームを作り開発します。
開発チームを社内に段階的に移行し、プロダクト開発を内製するために行います。

メリット
社内のスタッフを育てることで、レイターシリーズに向けて強い開発チームを作ることができる。

デメリット
社内のスタッフと現地スタッフのコミュニケーションコストがかかるため、一人分のコストカットができない。

主な用途
シリーズBに向けて、開発者やデザイナーなどの開発担当者を育てる時期に行います。


常駐型

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ラボ型開発に加え、スタートアップ社内に、弊社のブリッジエンジニア・PMを常駐する開発チームです。
シリーズAなど、プロダクトをウェブサービスだけでなく、スマホアプリなど複数のプラットフォームに公開した場合に、プロダクトマネジメントを行う人材を常駐させ、サポートします。

メリット
開発規模が大きくなった場合、管理をスムーズに行うことができる。
日本人ブリッジエンジニアを雇用するより、安価で辞めにくい(ビザがあるため)

デメリット
日本の物価に合わせた費用がかかる

主な用途
シリーズA後半で、開発チームの管理を社内に移行する場合に行う


戦略的オフショア開発の開発例

シェアリングスペースウェブサービスMVP開発

一般のユーザーが空いているスペースを共有できるシェアリングサービスプラットフォーム

価格
¥2,300,000(税抜き)(別途サーバー費用、ドメイン費用など実費必要)

開発詳細
アプリケーションフレームワークLaravel
サーバーAWSを使用(EC2, RDS, Route53, Road Balancer, SES, IAM, SNS, S3)

開発期間
3ヶ月


インフルエンサーと企業のマッチングプラットフォーム

依頼企業のデザイナーと弊社のオフショア開発のスタッフで混合型の開発チームを作成し、開発。
オフショア開発では、フロントエンド、バックエンド、サーバーのデザイン以外を担当。

価格
¥2,000,000(税抜き)(別途サーバー費用、ドメイン費用など実費必要)

開発詳細
アプリケーションフレームワークRuby on Rails
サーバーAWSを使用(EC2, RDS, Route53, Road Balancer, SES, IAM, SNS, S3)

開発期間
リリース3ヶ月
その後グロースハックを継続中
(バックエンドエンジニア1人、フロントエンドエンジニア1人)
合計 500,000 / 月


クラウド電子契約書サービス

クラウド電子契約書サービス

価格
¥2,000,000

開発詳細
アプリケーションフレームワーク Laravel
サーバーAWSを使用(EC2, RDS, Route53, Road Balancer, SES, IAM, SNS, S3)

開発期間
リリース2ヶ月
その後グロースハックを継続中
(バックエンドエンジニア1人、フロントエンドエンジニア1人、デザイナー1人)
合計 700,000 / 月


強いサービスを作るためのプロダクトマネジメントサポート

SaaS専門戦略的オフショア開発には、開発を行うだけでなく、プロダクトマネジメントサポートも行います。

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各役割
プロダクトオーナー
プロダクトの戦略・方針・決定を行うポジションです。
主に、依頼会社の経営者、開発担当者が担当します。

プロダクトマネジメント
CS・セールスからの情報を共有し、何の機能を、いつ作るのか組み立てるポジションです。
セールスからのニーズを解決する方法を代替サービスを含め調査、比較します。
プロダクトに効果が高い機能から実装したり、車輪の再開発を予防するなど、サービス全体を見渡すポジションです。

開発
カスタマイズオフショア開発サービスが担当する部分です。

CS・セールス
スタートアップ内のスタッフが担当する部分です。


プロダクトマネジメントサポートのメリット

不必要なプロダクト開発を防ぐ
すでに代替可能な機能を追加する前に調査、比較することで、不必要なプロダクト開発を防ぐことができます。

使用する技術選択をサポート
新しい技術を使用する場合、その技術を使用することがふさわしいのか調査します。他のよく使われている技術で代替可能な場合、開発コストを抑えることができます。

他部署との連携を強化
セールスやカスタマーサービスとの連携をすることで、他部署の課題について解決策を提案します。
主にCRMなど企業情報の共有やプロダクトとCSの連携など

Product Customer FitやProduct Market Fitなどの解析サポート
プロダクトの解析ツールの仕様作成や他部署との連携を強化するための方法の立案


プロダクトマネジメントサポート例

CRMシステムカスタマイズ
CRMサービス Kintoneをカスタマイズ案を作成。プロダクトからのチャットやお問い合わせを連携することで、カスタマーサポート・セールスの業務を軽減

解析ツールの仕様作成
セールスと協議を行い、顧客の動向について解析項目を設定。プロダクトの解析ツールを作成し、セールスと情報を共有。

カスタマーサポート連携
プロダクトに特定のトリガーを設定し、スラックに通知が届くように開発した。
状況別のカスタマーサポートを行うことで、顧客満足度をあげた。

プロダクトマネジメントサポート体制
月2回程度の対面またはリモートでの打ち合わせ。常時スラックでの対応。

プロダクトマネジメント費用

¥100,000 〜 / 月


スタートアップ・SaaS専門戦略的開発サポートの導入スケジュール

1、ヒアリング
現在のプロダクトの状況、課題、目的、スケジュールを確認します。

2、お見積もり作成
ヒアリングの内容をもとに要件定義・お見積もりを作成します

3、契約
お見積もり内容を確認後、契約を締結します

4、開発準備
仕様書・デザインを作成、開発者のアサインを行います。

5、開発完了
開発が完了後、納品します

お問い合わせはこちらまで


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