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【感想】昔子どもだった大人に刺さる映画「劇場版忍たま乱太郎ドクタケ忍者隊最強の軍師」
タイトルの通り、「劇場版忍たま乱太郎ドクタケ忍者隊最強の軍師」を観てきました。
ちなみにですが、私は第一期シーズンど真ん中の世代でした。
当時の様子を祖母から聞くと本当にいつも忍たまを見ていたらしく、あまりアニメに詳しくない祖母(御年90超え)でさえレギュラーキャラの名前を覚えておりました。
ただ、その頃から約うん十年ほどは忍たまからだいぶ離れており、今作のことを知った時も「うわー!懐かしい〜」と素直に思ったほどで、覚えているキャラも相当少なかったです。
私が覚えていたのは乱太郎、きり丸、しんべえが忍者になるための学校に通っていて、土井先生(若い先生)や山田先生(よく女装していた)と一緒に楽しく学園生活を過ごしているということ。
あとは大学時代に忍たまが好きな友人から「きり丸は戦災孤児で土井先生の家に居候してるんだよ」という設定を教えてもらって、あまりにも衝撃的だったのでそこは事前知識として知っていました。
だってあんなに愉快な忍たまに急に「戦災孤児」という言葉が出てくるなんて思わないじゃないですか。
きり丸が銭大好きでよくアルバイトをしていた子というのは覚えています。なんせ当時私が一番好きだったのはきり丸だったので…。
私が劇場に観に行ったのは「忍たま、かなり面白いらしい」と話題になってからでした。
昔子供だった大人に刺さるらしいと聞いて友人を誘って気軽な気持ちで観に行きました。
そう、とても気軽な気持ちで。
以下、ネタバレ含みますのでご注意を。
最初に述べておきます。
最っっっ高でした。
恐らくもう既に劇場に行かれた方は「お前に言われんでもわかるわい」と言われると思いますが、いや本当にその通り!最高でした。
なんなら最初からもうあまりの懐かしさに感動して目がうるうるでした。
当時の記憶のまま、忍たまたちが話してる。何一つ変わらないものがそこにはあって、タイムトリップした感覚に陥りますが、きちんと時間は経っていて。
賛否両論あるかと思われますが、私はこの映画は「昔子供時代に忍たまを見ていた大人に向けたもの」と感じました。
きり丸と土井先生の過去は、忍たま屈指の重たいもので、それを劇場版にしようとなった時、一番刺さるのは当時忍たまに夢中になっていた少年少女たちではなかろうか。
土井先生の記憶を失った天鬼にきり丸が「一緒に帰ろう」というシーンで涙が溢れて抑えきれませんでした。
クライマックスはそのシーンですが、そこに至るまでに、土井先生を大事に思う皆の気持ちにずっとうるうるしておりました。
ちなみに現在にいたるまでに3回観ましたが、3回とも同じ話を観ているとは思えない熱量で毎回泣いて、劇場から出る頃には頭痛に悩まされるほど。(もちろん声をあげずにハンカチで口を押さえ静かに泣いております)
初回時は知識不足で存じ上げなかったのですが山田先生と土井先生の関係性や6年生と土井先生の関係性を知るとまた溢れるものがありますね。
皆、土井先生が大好きで、土井先生も皆が大好き。
特に1年は組のよいこたちの担任をしている姿が私はやはり一番印象的なので、は組のみんなが「土井せんせー!」と抱きつくシーンは思い出すだけで……。
私は幼い頃にみた時以来の忍たまでしたが、もちろん放送は93年(ま、まじか…)から現代にいたるまでしているわけで。
あたり前にずっと忍たまを見てきた方々もいるんだよなぁと考えると、いつから見始めても面白くて、世代を超えて愛されてる作品なんだと実感しました。
あとはもう、名曲の殿堂入りであるメインテーマソング「勇気100%」はどうしてこんなにも疲れた大人の心に刺さるのでしょうか。
明るいのに、どこか辛くて苦しい思いをしている人に寄り添ってくれるような、それで聞き終わった後には前を向く力をもらえるような、そんな不思議な曲です。
なにから何まで最高すぎましたよ…
ただ人気すぎて劇場特典がすぐなくなり、パンフレットも入荷待ちでゲーセンのプライズ商品にはいつも人が…。
すごい勢いですね、忍たま。
子供の頃はずっと乱太郎、きり丸、しんべえ!面白い!楽しい!という気持ちでしたので、土井先生に初恋するという感受性を持ち合わせていればもしかしたら今頃は既婚者だったのかもしれませんが…まあそれは別の話で。
大人になって見ると、「利吉さん、格好良すぎ…」「雑渡さん、なんでそんなに目を引くの…」「6年生個性すご…」と沼の多さに驚きました。
忍たまをずっと追ってた方からしたら「やっと魅力に気がついたか!遅いぞ!」と遥か上から声がしそうです。
人生で3回も映画館で観た映画は実は今作が初めてでした。
ま、まぁ特典目当てと言われたら否定できなくもないですが…
いや、やっぱり本編を何度でも観たい気持ちが強かったからです!
温かい気持ちにさせてくれてありがとう。願わくば、これからもずっと、子どもたち(昔子どもだった大人含め)のために当たり前に存在する作品であってほしいです。