【新卒研修】はじめの1週間を終えて
新入社員としてのはじめの1週間が終わった。16年間の学生生活を終えて、人生で初めて社会人になった今の気持ちを、今のうちに書き留めておきたい。
所感
思っていたより楽しかった。私の就職先はクループ会社もいくつかあったので、はじめの1週間の研修はそれらの新入社員たちと合同で行われた。総勢30名弱。男女比はやや男子が多いが半々に近い。
月曜から金曜まで朝から夕方17時頃まで、各チームに分かれてプレゼン発表の準備をしたり、取締役や部長クラスの社員の方々のお話を聞いたりした。お昼は社員食堂でたらふく食べる。高校生までの学生生活に戻ったような生活には、案外心が躍った。
生活の変化
9時集合なので、大学生の頃はお昼頃まで寝ていた私も平日は朝6時に起きている。家は会社から徒歩10分なのでもう少し寝ていることもできようが、朝に焦りたくない私はたいてい家を出る2時間以上前には起きるようにしている。この習慣は大学生の頃と変わらないが、起きる時間は各段に早くなったので、一日がとても長く感じる。
朝早い分、夜は早めに寝るようにしている。平日は22時半~23時頃には寝るようにした。これから各部署に配属されればまた生活は変わるかもしれないが、はじめの1週間で、体もこのリズムに慣れてきたように感じる。21時近くになると既に眠くなるようになった。
研修での気づき|人の良いところを探したい
特にチームでの活動が楽しかった。人事部から与えられたテーマに関するプレゼン発表に向けて、月曜からチームごとに準備をした。次第にお互いの人となりも分かってきて、休み時間にも他愛もない話をして盛り上がった。チームの人達と一緒にいると安心感を感じるくらい、打ち解け合うことができたと思う。
発表後の金曜夕方には、チームごとお互いの良いところを1分ずつ褒め合うというレクリエーションを行なった。このような前向きな気持ちになれるレクリエーションが新人研修に組み込まれているというのが、なんだか嬉しかった。会社全体も、こうやってお互いが明るい気持ちになれる取り組みを積極的に行える雰囲気であるといいなと思う。
それにしても、人を褒めるって案外大変。こう思った私は、人に関心がない方なのだろうか。レクリエーションで相手に対して褒める時に止まってしまうことはなかったけれど、言う前に「この人の良いところ、なんだっけ。えっと...」と、直前になって必死に考えていた。
思えば、自分は人から褒められた時、「褒め返し」というのをあまりしてこなかったことに気づいた。「ありがとう」と言うのは最近心掛けていたけれど、褒め慣れていなかったように思う。それには恥ずかしさもあったし、すぐに思いつかなかったのもある。
褒められた時に相手への褒め返しをすぐに思いつけなかったのは、人に関心がないというよりも、きっと日頃から相手の良いところを積極的に探そうとしていなかったからだと思う。どちらかというと、正直に言えば他人の欠点探しをして自分を安心させていた。
でも、人の良いところを意識的に探して、それが見えてくるようになれば、きっと自分の視界ももっと明るいものになるから、結局は自分のためにもなる。そして、それを相手にも伝えれば、相手も相手自身の新たな一面を発見できるきっかけになるかもしれない。
幸せは、他者への貢献感によってもたらされる。
これは岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(2013年、ダイヤモンド社)に書いてあった内容だが、褒め合う行為もこの「幸せ」に通じるのではないかと思った。
人を褒めることで、その人自身が新たな気づきを得たり、既に褒められた経験のある内容でも、さらに自信をつけたりできる可能性がある。そして自分自身も、褒める前の過程での良いところ探しによって自分の視界が明るくなるだろう。
社交辞令ではなく、心からの誉め言葉が自然と頭に浮かぶ。そんな対人関係を出会う人それぞれと築けたらいいな。