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【No.5】先生たちの悩み&葛藤メモ~鉛筆が借りられない...~

本日のソキ+(基礎学習プラス)の時間。
子どもたちには何枚かプリントを渡していたのだが、教室を見渡すと机に突っ伏した5年生Kがいた。

話を聞くと、鉛筆を忘れたという。鉛筆が忘れたから今日はできないと言ってきた。花メンタリーでは普段から子どもたちに持ち物を伝えていない。理由は、その子自身の考える力を養うためともし忘れたとしても自分の力でどうにか解決するのかが大切だからである。今回はKが鉛筆を忘れたので、Kが自分で解決をしなければならない。誰かに借りなというと一向に首を横に振るK。Aちゃんとか絶対に貸してくれるよと言ってもダメ。涙を流しながらまた机に突っ伏した。

ソキ+の時間が終わり教室の端で縮こまっていたKに話を聞いてみた。色々質問をしてみて、何に反応するかを見ていた。すると「貸してと言ってもダメ、無理って言われると思ってるの?」という質問に頷くK。またそれに加えて「花メンタリーのみんなが敵だと思ってるの?」と聞くとまた頷く。Kはまだ、花メンタリーの子どもたちを仲間だとは思っていなかった。振り返ってみると、Kはよく1人で行動していて、他の子どもたちとぶつかって仲直りをするみたいなことは一度もない。ただ楽しいってだけで、仲間意識は全然なかった。

Kの過去に何があったかは分からないが、自分のテリトリーに入れようとしていないのが伝わってくる。子どもたちや先生たちは全員仲間だよと伝えたが、もちろんまだKの心の奥には刺さっていない。この鉛筆を借りるという一見簡単そうなことがKにとってはとても難しいことであった。Kが鉛筆を借りられるためにはみんなのことをまず好きになる、仲間だと思うことが重要になってくる。こんな素晴らしい仲間がいるんだよとKには伝えていきたい。

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