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【No.7】先生たちの悩み&葛藤メモ~知らないって言うことは怖くない~

朝の会の前。
4年生のサッカー少年OはThink!Think!(思考力ゲーム)にここ最近はまっていて、登校するやいなやThink!Think!を始めている。
今日も私と同じ問題で対戦したいと言って隣に座ってきた。やっていたのは「あつめてぴったん」のレベル4。レベル4はめちゃくちゃ難しい。
私も始めての問題と難しいレベルに苦戦していた。

そこに、5年生のKがやってきた。
Kは秀才で知ってることも多いのだが、問題を出題した時に「知ってる!」「分かる!」と彼が何でもかんでも言うのが前から気になっていた。
そんなKが私が苦戦している問題を見て、「これ知ってる!」と言ってきた。そんなことを言うので、私は端末を渡して「じゃあやってみて」と言ってみた。すると、Kは「あれ、これ違う」「なんだっけ」と言いながら全然解けていなかった。

そこで私はKに「分からないんだったら最初から分からないでいい、知らないんだったら知らないって言っていいんだよ」と伝えた。

Kは図星を突かれた感じで黙り込んだ。

Kがなんでも「知ってる」と言ってしまって結局知らない瞬間を何度も見てきた私はKのその言葉を信用できていない。
本当にKが知っていたとしても、その言葉には疑いを持つ。
このままだと私だけじゃなくみんなからも疑われるようになり、オオカミ少年のように、いつか本当に信頼してほしいことに対して信頼してもらえないようになってしまう。

子どもは嘘をつく生き物だ。
この視点を忘れずに、『知らないって言うことは怖くないんだよ』ということや正直に伝えることの大切さをもっとKに伝えていく。

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