見出し画像

それぞれの星が輝く世界を目指して/autobiography "HUG" vol.6【西洋占星術師 秋森真由美さん】



心を映すパーソナルストーリー
autobiography "HUG" 

vol.6は西洋占星術師の秋森真由美さんです。


▼ "HUG"の詳細はこちら


maegaki


星読みとしてご活躍されている真由美さん。
お噂には聞いていましたが、想像以上に壮絶なライフストーリーをお聞かせいただき、真由美さんの一部として大切に紡がせていただきました。

紆余曲折を経た今、全てを価値に変えて生きる彼女は、誰もが幸せに生きられるこの時代が豊かになること、そしてその時代を生きるすべての人々の幸せを願い、星と共に未来を読んでおられます。

真由美さんが伝えたい想い、そして、その壮大な世界の中で灯る愛に隠されているルーツとは…。



mayumi's autobiography



私は37年間、白と黒の世界で生きてきた。

この星に光はあるのだろうか。

この生に意味はあるのだろうか。

ずっとそんなことを考えながら、ずっとひとりで歩いてきた。




幼い頃から私は誰にも本音を話せなかった。
小学生の時に母と兄の3人暮らしになり、もともと忙しく働いていた母はさらに遠くへ行ってしまった。
たまに近くに来たと思えば、ストレスに任せた言葉のナイフで私の脆い心を傷つけた。
それは、「親と子」以前に、人と人のコミュニケーションではなかった。
私の言葉や心は誰もいないリビングに置いてけぼりで、あるようでない居場所にひっそりとうずくまっているしかなかった。

そんな苦しさや寂しさの反動で、私は何度も母を困らせた。
リビングにすらいられなくなった頃には、母に殴られながらも「不良に走る」という自己表現を精一杯した。

けれど、どれだけ表現をしても、どれだけ我慢をしても、どれだけ願っても、全てが無意味だった。
学校にも行かず、深夜深くまでラジオを聴きながらひたすら絵を描き、叶わない虚しさを自分だけの世界にぶつけた。

母を殴り返すようになった頃、幼い頃に姿を消した父が突然帰ってきた。
知らないその中年の男性が当たり前のように私の家にいる。
大人だけで勝手に決めた異様なその光景に、馴染めるはずがなかった。

自分たちのことしか考えていない大人への愛想は尽きた。
私という人間の存在を無視された悲しみや、本当は好きだという想いなんて、もう一生伝わることはない。

私は家を飛び出し、学校を辞め、いろんなところを転々としながら好き勝手に生活した。
心に描き続けた何の制限もない大人になったような生活は、ものすごく息がしやすかった。
意外と簡単に望んだことが手に入ったことに驚きながらも、帰る理由はないと2年ほどそんな生活を続けた。


そんな矢先、成人式がきかっけで自宅に帰り、しばらくそのまま生活をしていた頃。

突然母が病気で倒れ、余命宣告をされた。

病院と自宅の往復を繰り返す闘病生活が始まり、私たちの関係は変わった。

闘病のサポートは本当に大変だったけれど、私にとってそれはずっと望んでいた「普通の親子」の生活だった。
一緒にご飯を食べ、たわいもない話をして、ただ普通の親子で生活をする。
私たちの間で生まれた言葉たちは、幼い頃のそれが嘘のように喜びや癒しで満ちていた。
終わりが来る悲しさの傍らで、20年以上望み続けていた日々が尊く輝いていた。

闘病生活が3年を過ぎた頃には母の容体も安定し、その間に私はきちんと就職をして、結婚もした。


けれど、そんな私に安堵したのか、それから母は半年もせずに亡くなった。


それからというもの、私の心と体は全く機能しなくなった。
母がこの世からいなくなったことで、ずっと昔から抱えていた白と黒の何かは行き場を無くし、堤防が崩れたかのように溢れてその全部が私の心にのしかかった。
私の心はその得体の知れない何かで潰れてしまった。

生活もままならない私は仕事を辞め、夫ともうまくいかないまま数年が経った。
子どももなかなかできず、密かに思い描いていた「お母さん」になるという夢も叶わないのかと人生に絶望していたとき、お腹の中にやってきてくれた息子が私を救ってくれた。

命の奇跡を実感した。


けれど、幸せを感じる瞬間は一向に来なかった。
産後に甲状腺の病気を患い、ただでさえ産前産後でバランスを崩していた私は完全に平衡を保つことができなくなっていた。
自分の心を保つことさえできない私は、生きる希望となった奇跡のような我が子のことも素直に愛すことができなかった。

子どもを産めば、幸せになれると思っていたのに…
与えてもらったこともない愛を求められても、与えることなんてできない…

それが本音だった。


人生で一番幸せなはずの今がこんなにどん底だなんて、もう生きる意味はない。

息子のことは可愛い。
けれど、ただただ苦しい。


そんな中で、夫や周りからの空気で二人目を考え始めた。
考えたくもなかったけれど、考えた。

天の定めに任せようと考えていた中で、何を以ってか娘は私たちの元にやってきてくれた。


けれど、幸せなはずなのに、理由もなくよく泣いていた。

産後は2人育児に心も体もついていけず、また泣いた。

こんなに不安定な自分をなんとかしようとそれっぽい本もいくつか読んだ。
今の状況は自分が作っていることも理解したし、変わろうと決意もした。
けれど、何ひとつうまくいかなかった。


もうここから逃げたい。

子どもたちには申し訳ないけれど、命を断つ準備はできた。


そんな時、友人の勧めである東洋医学の先生と出会い、ひとまず生きることを選択した。

なぜかわからないけれど、先生の話はいつも私に明るい光を届けてくれた。
そんな中で西洋占星術とも出会い、「星」が示してくれる自分の過去・今・未来を知り、私が生きてきた半生やこれからの未来、そして等身大の今を全部肯定してくれている気持ちになった。

「お母さんに、愛して欲しかった」

星を通して、今までの出来事や気持ちは全てここに繋がっていることに気がついた。
そして、愛は欲しがっているときには絶対にやってこないことも知った。
愛は、自分から与えることでしか満たされないのだ。

今まで苦しいながらも子ども達に愛を与えてきたことは、無意識に欲しかった母の愛のかわりとして自分で自分に与えていたのだと気がつき、悩んで苦しんで子育てしてきた自分を抱きしめたくなった。
そして、「いいお母さんでいなくちゃいけない」そんな思い込みも外し、ただ目の前の愛おしい子ども達と、自分の心に寄り添った。

それを繰り返すことで、どんなことが起きてももう大丈夫だと思えるようになった。
私の心は、何度揺れても戻る場所を見つけたのだ。

そんなしなやかな心でいられると、抱えていた居場所のない物体にも所在がつき、その無彩色の物体は綺麗に昇華されて私の心からいなくなった。

人生で初めて鮮やかな世界を生きるようになって、今まで全く見えていなかった大きな愛の存在にも気がついた。

不器用な母の愛、夫の愛、子どもたちの愛、周りにいる人全ての愛、そして自分自身の愛。

生きてきた意味を、これから生きる意味を、しっかりと見出した。


そんな人生の転機で、私は星を志そうと決めた。

その時、ふと頭の中に浮かんだのは可愛い子どもたちの笑顔だった。
名前に「太陽」と「月」を持つ子どもたち。

星と出会うずっと前から、私自身が星と出会うことを選択していたのかもしれない。
星に出会う未来を、自分はちゃんと知っていたんだと悟った。


それから3年、今までの37年間の時間の流れと明らかに違うこの鮮やかな3年間で、私は多くを学び、多くを手放した。

ホロスコープは、一人一人違い、同じ星を持つ人はいない。
それは、それぞれの人生が全く違うものだと意味している。
そして、それぞれの人生の全てを自分が望んでつくってきたものだと示している。

人はそれぞれ、この星の元に生まれ、何かを叶えるために生まれてきている。
それを叶えるために、人は人生をかけて悩み苦しみ、葛藤するのだ。

私が37年間苦しんできたのも、未来に自分だけの花を咲かせるため。
モノクロの大きな苦しみを感じた分、世の中の未来に色鮮やかな花を咲かせるのが私が望んできたことなのだ。


誰もが必ず自分だけの花があり、人生をかけて咲かせることができる。

誰もが未来からのヒントを得て今を選択し、幸せになることができる。

今、私は星を通してそれを実現するサポートをしている。
これからの未来を作っていくのは一人一人の私たちの意識だ。
たくさんの輝く意識を愛し、尊び、私は私を生きるその先に、みんなで作り上げる素晴らしい未来を見てみたい。

そんな壮大な想いを叶えるために、私は生まれ、今こうして生きている。


私も、あなたも、自分だけの輝きを放つ人生を歩めることを願って。



-- fin. --



service & philosophy


どんな人も
生まれてきた意味と
今世で叶え咲かせる何かがある。

星はそんなあなたの指南となり、
私はその通訳をあなたの望むままに行います。

さまざまな星の形で成り立つ
この世の中の小さな愛を再確認し、
大きな愛へと転換し合うために。

星と共に、自分に還る時間を。

星読みセッションの詳細などはこちら


atogaki


「視点が高い」という表現が正しいのかはわかりませんが、この視点が誰よりも高いと感じたのが真由美さんです。
私を含め、自分の人生さえもまともに考えられない人が大半のこの世の中で、自分の人生だけでなくみんなの人生、そしてその人が生きる時代までもの責任を考え、価値の循環を行おうとしておられ、その存在の壮大さに圧倒されっぱなしでした。
その壮大な高さの世界を表現できるのは、反対の底の深さを経験したから。
その経験を通して気づいたこと、出会ったこと、造られた道を経た自分自身で、より良い未来に向けた価値創造をされています。
そんな広い視点を持つ真由美さんだからこそ、なんでも相談できる。そんな風に感じました。(実際、セッション中に誰にも話したことのないような相談をしちゃいました。笑)

全く同じ人が存在しないように、同じホロスコープは存在しません。
自分だけの世界を知り、それをお守りに未来をつくっていく。
真由美さんのセッションは、星と共に毎日を、人生を、あるいはその時代をよりよく生きたい、そんな人にとっての光となる。
そして、迷ったとき、迷っていることにも気づかないとき、あなたの暗い世界を、きっと照らしてくれます。

(2022年8月8日 / kato erika )

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?