四十路と自己表現
残念ですが、わたしは文章を書くのが下手です。
「上達するには本をたくさん読もう」というアドバイスがあるけれど、読まずに生きてきました。四十路になり読もうとしても、集中力がつづかない。しまいに字が滲んで見えてきてしまいます。そんなわたしですが、以前は取材講座に通っていました。取材対象者から話しを聞き、文章にまとめて提出したものを、講師のかたが講評するというものでした。
あるとき、「扱う題材はよいけど、あなたの文章が台無しにしている」と言われ、最終的には、講評すらされなくなりました。あの、お金払っているのですが…。どうやらプロもお墨付きの下手さのようです。
「もう文章なんて書くものか」と思っていました。でもこのまま終わるのはもったいないので、先日noteを始めてみました。自分のペースで好きな内容を書くことができるので、これは長くつづけられるかなと思っていたある日。たまたまダンナがわたしのnoteを読んでいて、ひとこと。「また、変なことをやっているね」と。
数人とはいえ、わたしが文章を書くと、ネガティブな反応が返ってくるようです。四十路おばさんの自分がつたない文章を書くと、このようなことが起こる。あたらしい発見です。同時に相手がネガティブになるのは、なぜだろうと疑問に思いました。内容が失礼なものだったり、攻撃的だったりすることはないのに。もしかして、この令和の時代に「うまくなければ、文章を書いて自己表現をするな」ということなのでしょうか。
わたしには、「自己表現をする自由」があります。くわえて読み手のかたにも、読む、読まないをえらぶ自由、ネガティブだろうと「感想という自己表現をする自由」もあると、学びました。これからも、読むかたが不快にならないように、なるべく伝わりやすいようにと気を配りながら、noteをつづけていきます。
ネガティブな反応の一方で、身近なサポーターもあらわれました。小学2年生のわが子です。わたしがノートに手書きで下書きをして、パソコンで入力して手直しする様子を、うれしそうにのぞいてきます。その本人は、算数は得意だけど、国語、とくに作文が苦手なのです。わたしをきっかけに、今度はわが子が「自己表現」してくれると、母ちゃんうれしいな。