うちにあるパンまつりのお皿が何年のものか調べてみた!
春といえば、あけぼのよりも、パンまつりである。
物の値段が上がり、今、物価の優等生だった卵までもが、1パック300円の値を付けている。スーパーで値札を見ると、溜息ばかり漏れるが、それでも、春になると、山崎製パンは毎年パンまつりを開催してくれる。
このパンまつり。ご存じの方も多いだろうが、パンを崇める宗教的なお祭りではない。商品に貼られた点数シールを30点集めると、フランス製の白いお皿がもらえるという、消費者に嬉しいキャンペーンである。
ヤマザキ春のパンまつりのスタートは1981年。今から42年前のことだ。
歴史あるキャンペーンだと思っていたが、まさか40年以上も続いているとは知らなかった。
しかも、嬉しいことに、その年にどんなデザインのお皿が引き換えられていたか、山崎製パンのサイトで見ることもできるのだ。
そうなれば、我が家にあるパンまつりのお皿がいつのものか、調べたくなるのが人情というものだ。
私は早速、食器棚から、白いお皿を取り出してみた。
パンまつりのお皿を作っているのはフランスのアルク・フランス社だ。お皿の底を見てFranceと記されたものを選り分け、並べてみたら8種類あった。
せっかくなので、ヤマザキの春のパンまつりヒストリーサイトを見ながら、我が家のお皿が何年のものであるか、確かめていこうと思う。
我が家で一番古いパンまつりのお皿は、こちらである。
これは唯一、夫が持っていたものだ。
非常に使いやすく、特にカレーのときに威力を発揮する。製パンメーカーがプレゼントしてくれるお皿にもかかわらず、ご飯との相性がピッタリの優れもの。冷やし中華など、具をのせた麺類などにも適している。
難点は、夫が独身時代にシールを集めてもらった物なので、一つしかないこと。できれば私のぶんも欲しい。
若かりし頃の夫が、パンの袋からシールを剥がし、台紙に貼って、お店でお皿を引き換えていたと思うと、少し萌える。
こちらは、母からもらったものだ。
洋食を食べるときの取り皿として使っている。広く、浅い平皿なので汁物には向かないが、カレーパンなどの惣菜パンを一つ載せるのにもいい。
ちなみに、松たか子さんがCMに登場したのは、この年お皿が提供された1998年からだそうだ。
白いフローラルディッシュに近いデザインだが、それよりも高さがある。
これも取り皿で使うことが多い。汁物には向かないが、やはり数センチでも高さがあると、安心感がある。
これも結婚前に母からもらったお皿だ。
ここからは、私が結婚後に集めたものになる。
これも、非常に勝手がいい。
円形のお皿ばかりだと、食卓に料理がのりきらない場合があるが、こういう楕円形のお皿だと、テーブルの隙間にうまく入ってくれる。
オムレツはもちろんのこと、炒め物や焼き魚や刺身もすんなりのせられる。和洋中、何でも受け止めようとする懐の深いお皿だ。
これも、カレーやチャーハンなど、ご飯ものと相性がいいのだが、もう少し深さがほしい。それでも週に一度は食卓に上る我が家の常連皿である。
これはパンにピッタリ。
端にブロッコリー、プチトマトなどの付け合わせを置き、ドーンとトーストした食パンをのせると様になる。夫に、小粋なパンの朝食を作るときは、決まってこのお皿だ。ごくたまにパスタを盛ることもある。しかし、2枚分シールを集めることができず、これ1枚しかない。
汁物どんとこい!
と言った感じの、底の深い、使い勝手のいいお皿だ。鍋物をするときの取り皿にしたり、ミネストローネなどにもいい。小丼用の器にもピッタリ。
ここまで、我が家にあるパンまつりのお皿を紹介してきたが、残り一つとなったところで行き詰った。
このお皿。底を見ると、パンまつりのお皿を製造している、アルク・フランス社製のものだ。だが、サイトを眺めてみても、該当するお皿が見当たらない。似たデザインのものはあるが、大きさが違うのだ。
ちなみに、我が家ではひじきの煮物や漬物などを盛る小皿として愛用している。
一応、謎皿のサイズを測ってみた。
幅11cm×奥行11cm× 高さ4.5cm
有り難いことに、春のパンまつりヒストリーサイトには、お皿の寸法もキッチリ明記されている。ひとつひとつ数字を確認してみたが、やはり同じサイズのものはない。
この白い小皿。その昔、お店を畳むことになった酒屋さんから頂いたものだ。
「あなたには、いつも日本酒をたくさん買ってもらったわね。ここにあるお皿やグラス、片付けしてたら出てきた景品のあまりなんだけど、もしよかったら持って帰ってね」
いつも店番をしていた店主のおかあさんにそう言われた私は、遠慮なく、例の白い小皿を手に取った。
「あー、それはたぶん、パンまつりの景品のお皿よ。もう随分昔のものだわぁ」
そう話してくれたおかあさんの言葉を信じ、私はこれまで、この白い小皿はパンまつりのお皿だと思って愛用していた。
しかし、違っていたのである。
一体、このお皿は何の景品だったのだろう。
アルク・フランス社は、山崎製パン以外にも、景品の白いお皿を製造していたのだろうか。ネット検索をしてみたものの、そのような話を探し当てることはできなかった。
小さな白いお皿は、今も謎を残したまま、
「わたしはパンまつりのお皿です」
みたいな顔をして、今日も我が家の食卓に並んでいる。
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