最後のホームルーム
卒業式という色節は、萌芽を感じさせます。
進路も決まり、今、弥立つ思いでいることでしょう。
制服姿は皆を已己巳己に見せるけど、
本当はそれぞれ個性があって
先生はそれを見つけるのが、とても楽しかった。
京都の修学旅行で、宿の料理に喉鼓を打ちながら、
なぜか卵焼きは塩味がいいか、甘いのがいいかで言い合いになって
途中でくだらなくなって、皆で笑ったわね。
合唱コンクールは結果が伴わなかったけど、
生一本に頑張ったことが大事だって
慰めあい睦ぶ皆の姿に、私も涙してしまいました。
そうそう、受験前の気散じに、先生、皆にジュースをおごってあげたけど、
あれまだ校長先生にバレてないみたい。
あら?雨だわ。こういう雨は催花雨っていうのよ。
そろそろホームルームを終わらせろって、促されてるみたい。
この学校で君達と、
少しでも袖摺れ合う関係になれたなら、先生は嬉しいです。
君達の未来が、寧静である事を願ってやみません。
卒業おめでとう。
お読み頂き、本当に有難うございました!