最期の晩餐は梅酒をひとさじ
最期の晩餐に何を食べたいか。
戯れにそんなことを考えるときがある。私は食いしん坊なので、何でも食べられるなら、テーブルいっぱいにご馳走を並べてほしい。もちろんお酒も、日本酒、ワイン、焼酎、ビール、いろいろな種類を揃えてもらいたい。
そんなことを考えていると、王様にでもなったような気がしてくる。それだけ今の私は、食べたい物や飲みたい物があるということだ。しかし、本当に最期の晩餐を迎えたとき、肉を喰らい酒を飲むなんて、できないかもしれない。実際は望むものを食べられずに、死