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コロナウイルス奮闘記 #1

こんにちは。
はじめての、note !!
ドギマギしております。

これ、色んな機能があるみたいですね。

太字にしたり。

でっかくなったり!!

なんじゃこりぁあ

おぼつかないところもありますが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しい…嬉しぃ…

授業再開までの間、触れ合った作品の記録を残したいなぁと思い立ったのです。
一日1作品は更新しますぞい。

目指せ、100作品!



今回は、こちら。

〈タイタンの妖女〉
カート・ヴォネガット・ジュニア 著
浅倉久志 訳

幼少期に読書経験があんまりない僕にとって、はじめての外国の文学作品となりました。

元々この本に出会ったのは、爆笑問題の太田光さんが、メディアにオススメする本といえばコレ!というほど、紹介しまくっていたからなのです。

太田光さんと神田伯山さんの番組めちゃくちゃ好きなのよ。

それでは!本文〜〜〜〜!!!!

タイタンの妖女

ワクワクとシニカルと、感動を詰め込んだ!!

SFというだけあって、主人公が地球、火星、水星、地球、そして土星最大の衛星タイタン、という風に色々な惑星を冒険していきます。
もう、その壮大さだけでもワクワクさせてくれます。宇宙旅行の気分!

SFの肝、設定描写ですが、
ヴォネガットは、わざわざ細かく説明してくるんです。おじさんが嘘を事細かについてくるから、それでいいか、と謎に納得させられてしまうんです。
飄々としたおじさんにうそぶかれて、何故だか信じてしまうような感じ。

ヴォネガットが、鼻歌を歌いながら平気で嘘をつくような語り口が読むだけでも面白くて、クセになってくるのです。

あらすじを簡単にまとめると、神になったおっさんが、あるたった一つの目的のために青年の運命を操作して、青年が惑星を冒険するお話。
って感じ。

あらすじとしては、は?って感じですけど、まじでこれなんです笑
神になったおっさん!?運命を操作!?
ワクセイ、ボウケン!?
ぶっ飛んでるんですけど、読んでくと納得しちゃうんですよ!リアルだから!
ヴォネガットがズルいんだから!!

そして、ヴォネガットが最後に持ってくるたった一つの目的、大オチですな。これが、最高にどうでもいいことなんです。しょうもないんです。

こんなことのために大冒険させたの!?
その青年くんも、そして読者の僕も!?
って思うんです。

それが、悲しくって、なんだかムカついてもきて、でも、なによりおかしいんです。
笑い転げるくらいおかしいんです。

なーんだ、そんなことかよ。
あーあ、この物語を読んでて、損した。
ってなるんです。

でも逆に、楽しくないですか?
「ここまでの話、ぜーんぶなし!!」
「って、いやそんなことあるかい!!」
って。
延々と語られて、こと細かに語られて、主人公のことが惨めでかわいそうになってきて、幸せになってほしいとか色々神妙に考えてたら、

「なんちゃって♡」
みたいな……。

おい!おっさん!ヴォネガット!許せるかい!
かわいいかよ!プリティだな!おっさん!


あーあ、下らん。
アメリカを代表する作家とか、偉そうだな…。ただのふざけたおっさんじゃん。
楽しい作品でしたとさ。

でも、最終的にはですよ、大冒険も、必死に生きる努力も、全部ぜんぶ水の泡になってしまっても、懸命に生きたことには変わらなくて、僕はそれで満足したんです。それでいいやと。

あなたも、読んでくれたら、
ヴォネガットは大嘘つきだから、きっと、神妙になっていた自分が恥ずかしくなって、最後には笑い飛ばしてやりたくなるはずです。


あーあ。
ふざけたおっさんの相手は、大変だわねぇ。

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